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F1 ニュース

投稿日: 2020.02.06 13:21

これだけ知っていれば、もう戸惑うことなし/F1基礎用語辞典(5)

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F1 | これだけ知っていれば、もう戸惑うことなし/F1基礎用語辞典(5)

 F速やF1中継でよく目に&耳にする用語を総括。『あいうえお』順の辞典形式でまとめてみた。

・マニュファクチャラー
直訳すれば製造業者。F1では特にパワーユニット製造業者を指す。2020年はメルセデス、フェラーリ、ルノー、ホンダが該当。

・メカニカルグリップ
ウイングやフロアなどで発生させるダウンフォースに起因するグリップではなく、サスペンションの動きによってタイヤを上手に接地させることで発生させるグリップのこと。

・モディファイ
部分的な修正、あるいは変更の意味。空力パーツのアップデートなどに対して用いられる。

・ライドハイト
車高のことだが、実質的には最低地上高、すなわち路面からマシン底面までの距離を表す。空力的なパフォーマンスやバランスに大きな影響を与える重要なセッティング要素だ。基本的には低く設定した方が性能は高めやすく、前後別々の数値を設する(リヤの方が高い)のが一般的。

・リザーブドライバー
レギュラードライバーが怪我や病気などの理由で出走できなくなった際、代わりに出走するドライバーのこと。

・リタイア
トラブルやアクシデントなどによって走行を続けることができず、レースをあきらめること。

・リフト&コースト
燃料消費を抑えるためスロットルを閉じ、惰性で走行すること。2017年~2018年のF1はレース中に消費する燃料が105㎏に制限されていた。この範囲内で約305㎞のレース距離を走り切るため、ラップタイムへの影響が小さいストレートエンドなどでスロットルをオフにし、惰性で走る。基本的には自動制御で行うため、ドライバーはアクセルペダルを踏み込んだままだ。なお、2019年からは決勝レース中の燃料使用量が110kgに増加されている

・レコードライン
サーキットを速く走るための、理想的な走行ライン。他車と争っている場合は別だが、単独走行の場合は全車ほぼ同じラインを走るため、レコードラインにタイヤのコンパウンドゴムが付着し、このラインをトレースするとさらに速く走れるようになる。逆に、レコードライン以外の場所はタイヤかすが散らばっているため、ここを走るとタイムを落とす原因になる。

・レコノサンスラップ
レーススタート前にピットからスターティンググリッドに向かう周回のこと。レコノサンス(reconnaissance)は本来、『偵察』『調査』の意味。フォーメイションラップ開始30分前になるとピットロード出口がオープンになり、各車両はグリッドに向かうことができる。コースの状況を偵察したり、車両のセットアップが合っているかどうか調査したりするわけだ。周回を終えた際、ピットレーンを通過すれば複数周回が可能。レコノサンスラップは、ピットロード出口が閉まるフォーメイションラップ開始15分前まで行うことができる。


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