ハースF1チームはライバルチームに先駆けて2020年型F1マシンの画像を発表、新カラーリングを披露した。首脳陣は2019年の低迷から多くのことを学び、巻き返しを図るとして、『VF-20』に大きな期待をかけている。
2016年にF1に参入したハースは、デビューイヤーにコンストラクターズ選手権8位と大健闘。2017年も8位、2018年には5位に浮上した。ところが2019年には安定して高いパフォーマンスを発揮することができず、ランキング9位にポジションを落とした。
2019年シーズン中にタイトルスポンサーであるリッチエナジーとの契約を終了したハースは、2020年にはブラック&ゴールドのカラーリングを廃止、伝統的なグレー、レッド、ブラックをあしらったデザインを採用した。
「マシンがより馴染みのあるハース・オートメーションのカラーリングに戻ったことを喜んでいる。必ずや人々が親近感を持つカラーリングだ」とハース・オートメーション創設者にしてハースF1チームのチェアマンを務めるジーン・ハースは語った。
「率直に言って、VF-20によって、コンストラクターズ選手権を5位でフィニッシュした2018年当時のような調子を取り戻すことを期待している。2019年は耐え難いシーズンだった。我々は実際に学びの過程を経てきた。こうした時期はある段階にすべてのF1チームに訪れるものだ」
「私はそうした過程でチームは学習したと信じているし、VF-20の製造にあたってマシンがより競争力あるものになるよう、獲得した知見を適用してきた。私にとって重要なのは、ライバルたちと戦える位置に復帰し、着実にポイントを獲得することだ。我々には確かにその能力があり、組織としてそれができることを証明してきた」