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F1 ニュース

投稿日: 2020.02.17 12:15
更新日: 2020.02.17 12:16

中国GPへの対応に苦慮するF1「中止を避けたいが、リスケジュールは極めて困難」

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F1 | 中国GPへの対応に苦慮するF1「中止を避けたいが、リスケジュールは極めて困難」

 F1のリバティ・メディアとFIA、およびレース主催者たちは、2020年の中国GPを新たな日程で開催するための協議を開始した。4月19日に開催予定だったレースは、コロナウイルス流行のために延期となった。

「我々はFIAおよび主催者と話をしている。今週に何度か会合を開き、解決策を探ることになる」とF1のモータースポーツ担当ディレクターを務めるロス・ブラウンは『Reuters』に先週語った。

「中国GPを組み込もうとはしている。ただ、それは非常に難しい作業になるだろう」とブラウンは付け加えた。

 昨年終盤に中国・武漢で新型コロナウイルスが出現してからというもの、中国では感染拡大が続き、16日の段階では死者数が1,700人以上、感染者は7万人を超えたと伝えられている。

 いつ流行が制御されるようになるかは誰にも分からない。流行が終結したとしても、延期になった中国GPを開催する新たな日程を見つけるのは簡単なことではない。

「他のレースの日程を動かす必要があるかもしれない。これは大きな検討事項であり、懸念事項だ」とブラウンは語った。

「チームにとっても(予定を)合わせるのはストレスのかかることだが、誰もが中国GPを中止にしたくないはずだ。我々は最善の努力を尽くしているが、保証は何もない」

 ヨーロッパから離れた会場でF1が行われる場合、チームがレースウイーク中に必要とする多くの機器や補給品の輸送には、航空便よりも安価な船便が使われる。

 輸送と物流の問題により、F1は中国GP主催者にレース延期を迫ることになったという。

「F1のロジスティクスは多くが船舶を利用しており、出港準備が整いつつあった。一度出港したら荷を取り戻すことはできないため、決断を下すのに極めて重要な時期に来ていた」とブラウンは説明した。

「中国の運営機関と主催者が、レース開催予定日までに状況が解決されるとは思わないと忠告してきた。そのため我々は延期することで合意した」


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