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F1 ニュース

投稿日: 2020.02.25 16:46
更新日: 2020.02.25 16:52

ピレリF1、オランダGPの高速コーナーに対応すべく、専用タイヤを設計。プロトタイプをバルセロナでテストへ

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F1 | ピレリF1、オランダGPの高速コーナーに対応すべく、専用タイヤを設計。プロトタイプをバルセロナでテストへ

 F1公式タイヤサプライヤーのピレリは、ザントフォールトで行われるオランダGPに使用する可能性のあるプロトタイプタイヤを、スペイン・バルセロナでの第2回テストに持ち込むことを明らかにした。ザントフォールトの特徴に合わせて構造を変更したタイヤのテストを、F1各チームの協力のもとで行うということだ。

 F1開催に向けて、ザントフォールトのコースレイアウトにはいくつかの変更が加えられ、ターン4のフーゲンホルツコーナーと、右回りの最終コーナーであるアリー・ルイエンダイクコーナーが改修された。ピレリは、18度バンクの最終コーナーでチームが直面するであろう特殊な荷重を考慮し、このコースの特殊な制約に確実に対応すべく、新たなタイヤを設計しようとしている。

「次のセッションではプロトタイプのフロントタイヤをテストすると、チームに伝える」とピレリのカーレーシング部門責任者であるマリオ・イゾラは説明した。

「我々は今もザントフォールトからのデータを解析している最中であり、このプロトタイプは少しばかり異なった構造で設計されている」

「バンクに関してある程度の分析を行った。これらのタイヤを少々高めの空気圧で使うことを計画している」

「舗装の粗さというような、サーキットについての最終的なデータがないため、すべての項目を完全に理解しているわけではない。我々のプランは、準備として、ここで少し異なる構造のものをテストすることだ。少しばかり違った形で機能するものであり、耐久性に優れている」

 ピレリはFIAに対して計画を明らかにしたとイゾラは述べている。また、次回テストでフロントタイヤのテストを行うことにしたのは、「パニックに陥った」結果ではないとも主張した。

「このことについてはFIAと協議し、同意を得た。『パニック』などというコメントは聞きたくない。パニックに陥っているということはない」とイゾラは言う。

「万が一の事態に備えるための、真剣かつプロフェッショナルな手順の一部なのだ」

「最終的には、適切な選択に基づき通常のタイヤを使うことになるかもしれない。しかし我々は異なる構造のタイヤでドライバビリティのテストもしておきたい。バルセロナでのプレシーズンテスト中に、その機会がある」

「レギュレーションには、レース週末中にプロトタイプのテストができると記載されている。1台につき2セットだ」

「次のテストで、1台あたり2セットのプロトタイプを追加する予定だ。フロントタイヤだけが異なるセットを供給する」


この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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