2020年F1プレシーズンテスト第2回初日に、全10チーム19人のドライバーが参加、スペイン・バルセロナにおいてニューマシンでデータ収集にあたった。トップタイムをマークしたのはアルファロメオのリザーブドライバー、ロバート・クビサだった。
ドライコンディションとなった2月26日、3回の赤旗中断はあったものの、大きなアクシデントはなく、各チームが周回を重ねた。3度目の赤旗は、セッション終了約5分前に、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンとアルファタウリ・ホンダのダニール・クビアトがほぼ同時にコース脇でストップしたことでもたらされ、この日のセッションは赤旗のまま終了という形になった。
今回、ピレリはオランダGPの舞台ザントフォールトのコース改修に合わせて開発したプロトタイプタイヤを持ち込み、各チームの協力の下でテストを行っている。
■アルファロメオ&クビサが最速。4日間総合でメルセデス勢に次ぐ3番手に
アルファロメオの午前テストを担当したクビサが、スピンをする場面もありながら、53周を走り、最もソフト寄りのC5タイヤで1分16秒942をマークした。これは、ここまでの4日間のタイムでは、メルセデスのバルテリ・ボッタスとルイス・ハミルトンに次ぐタイム。
午後に登場したキミ・ライコネンはロングランに集中し、51周のなかで1分19秒515(C3タイヤ)をマークし、18番手となっている。
■レッドブルにサスペンショントラブルも、フェルスタッペンが2番手
2番手はレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン、チームメイトのアレクサンダー・アルボンは6番手だった。午前中にレッドブルにサスペンショントラブルが発生、アルボンは本格的な走行を始めるのが遅れ、29周を走行するにとどまった。自己ベストタイムは1分17秒550(C2タイヤ)だった。
午後のフェルスタッペンは84周を走りこみ、開幕戦オーストラリアを見据えて、さまざまなテスト作業に取り組んだ。セッション終了直前にスピンし、コース脇でマシンをとめたが、フェルスタッペンとチームによると心配するようなアクシデントではないということだ。フェルスタッペンの自己ベストタイムは1分17秒347(C3タイヤ)だった。
■“ピンクのメルセデス”を駆るペレスが3番手
セルジオ・ペレスが午後に走行し3番手、午前担当のランス・ストロールが8番手となり、“ピンクのメルセデス”とも呼ばれるレーシングポイントが再び速さを発揮した。午前中にマシンにトラブルが発生し、ストロールの周回数は43周にとどまったが、午後のペレスが84周を走りこんだ。ペレスのタイムは1分17秒428(C3タイヤ)、ストロールのタイムは1分17秒787(C3タイヤ)だった。