2月28日、2020年F1プレシーズンテストが最終日を迎え、スペイン・バルセロナで10チーム14人のドライバーがニューマシンで周回を重ねた。トップタイムをマークしたのは、メルセデスのバルテリ・ボッタス、2番手に0.073秒差でレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが続いた。
ドライコンディションの下で行われた第2回テスト3日目は、赤旗が出ることなく、全10チームがそれぞれ100周以上を走りこんだ。トップ3が0.08秒差、トップ5が約0.21秒の僅差で並んだ。
■ボッタスがテスト1&2両方を制覇も、メルセデスボスは信頼性向上が課題と認める
メルセデスは午前にルイス・ハミルトン、午後にボッタスが走行を行った。前日はトラブルのために走行時間を大幅に失ったハミルトンだが、この日は90周を走りこみ、ロングランを中心に行うなかで1分16秒410(C5タイヤ)を記録、5番手となった。
午後に走り出したボッタスは、79周のなかで1分16秒196(C5タイヤ)をマーク、この日のトップに立った。このタイムはテスト2では最速だが、ボッタス自身がテスト1で記録した1分15秒732(C5タイヤ)にはおよばなかった。
テクニカルディレクターのジェームズ・アリソンは、「トップタイムでテストを締めくくることができてうれしい。しかし開幕までに信頼性のレベルを上げるための努力をしなければならない」と述べている。
■フェルスタッペン、C4タイヤでC5のメルセデスに肉薄
ボッタスに続く2番手タイムをマークしたのはレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンだった。午後に走行したフェルスタッペンは、セッション終盤に1分16秒269(C4タイヤ)で、ボッタスに続く2番手に浮上した。0.073秒差で、使用したタイヤはフェルスタッペンの方がハード寄りだった。このタイムは6日間総合でもボッタスに次ぐ2番手にあたる。
午前担当のアルボンは、主にロングランを担当し、59周を走り、1分17秒803(C3タイヤ)で14番手だった。
■ルノーのリカルド、首位から0.08秒差の3番手
ルノーのダニエル・リカルドは午前セッションでトップに立ち、そのタイムでこの日の3番手となった。65周のなかで1分16秒276(C5タイヤ)をマーク、ボッタスのトップタイムとは0.08秒差だった。「午前にトップタイムを出すことができ、いい形でテストを締めくくることができた」とリカルドはポジティブな感想を示している。
午後に登場したエステバン・オコンは、75周を走り1分16秒433(C5タイヤ)で6番手だった。