FIAは、フェラーリのF1パワーユニットの分析を完了し、同チームとの間での“合意”がなされたことを発表した。2019年、フェラーリのパワーユニットの合法性について、一部ライバルチームから疑問視する声が出ていた。
2019年後半、フェラーリが燃料流量の規定への抜け穴を見つけ出したのではないかという推測が持ち上がり、その説を受ける形でFIAは複数回にわたり、技術指令書を発表、規則の明確化を行った。FIAの調査ではフェラーリの技術規定違反は見つかっておらず、フェラーリ側は不正行為を全面的に否定している。
FIAは、2020年プレシーズンテスト最終日の2月28日に声明を発表、フェラーリのパワーユニットに関する調査を完了し、チームとの間に合意がなされたことを明らかにした。ただし、合法性に関する結論には触れられず、合意の詳細も明かされなかった。
「FIAは徹底的な技術調査の後、スクーデリア・フェラーリ・フォーミュラワンのパワーユニットのオペレーションに関する分析を終え、同チームとの間で合意に達したことを発表する」とFIAの声明には記されている。
「合意の詳細は当事者間に保たれる」
「FIAとスクーデリア・フェラーリは、多数の技術的コミットメントに関して合意に達した。そのコミットメントとは、今後の選手権シーズンに向けてすべてのF1パワーユニットへの監視を改善し、F1における他の規制的な責務、並びに炭素排出量および持続可能な燃料に関する調査活動においてFIAを助けるものである」