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F1 ニュース

投稿日: 2020.03.03 15:43
更新日: 2020.03.03 15:45

F1開幕戦オーストラリアGP、新型コロナウイルスの状況を注視しつつ現時点では開催予定

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F1 | F1開幕戦オーストラリアGP、新型コロナウイルスの状況を注視しつつ現時点では開催予定

 F1世界選手権の2020年シーズン開幕戦について、オーストラリアGP責任者のアンドリュー・ウェスタコットは、新型コロナウイルスの脅威が増すなかではあるものの、予定通り3月13〜15日にメルボルンで開催されるだろうと述べた。

 3月2日、MotoGPとその運営組織であるFIM(国際モーターサイクリズム連盟)は、シーズン開幕戦となるカタールGPのMotoGPクラスを中止すると発表した。さらにその数時間後には、3月20〜22日に行われる予定だった第2戦タイGPの延期も発表された。これらの対応は、新型コロナウイルスの感染拡大を懸念して取られた措置だ。

 MotoGPカタールGPの最高峰クラス開催中止を受けて、必然的にF1と開幕戦オーストラリアGPの開催判断に注目が集まっている。なおF1の各チームは、これから機材等の積み荷をイギリスからメルボルンに向けて送り出す作業を始める予定だ。

 しかしオーストラリアGPの責任者であるウェスタコットは、現時点でもオーストラリアGPはいつでも開催できる準備が整っていると述べている。これは、コロナウイルスの世界的大流行が懸念されるなかで、先週末にフィリップ・アイランド・サーキットで滞りなく開催されたスーパーバイク世界選手権(SBK)の開幕戦を引き合いに出してのことだ。

 ウェスタコットは『Sydney Morning Herald』紙に対し、「イタリアのチームやライダー、日本のバイクやメカニック、その他世界中のチームやライダーたちが多数集結した。大勢が出入国したが、何の問題も起きなかった」と語った。

「賢明な予防策が取られ、医療専門家と政府のアドバイスにすべて従い、人々が正しく行動するかぎり、我々はグランプリを開催することができる」

 イタリア北部のように新型コロナウイルスが広がっている地域からの入国については、移動制限や強制的な隔離措置を決めている国もあり、いくつかの国境では実質的に入国が制限されている。

 そのような状況のなか、イタリアに本拠地を置くスクーデリア・フェラーリは、オーストラリアやその他の入国制限が設けられる可能性がある国、経由地の空港における入国手続きの明確化を、F1とFIA国際自動車連盟に対して要請した。

 3月2日に出された声明において、ウェスタコットはオーストラリアGPの運営会社として状況の推移を注視しているものの、現時点ではメルボルンでのレースが予定どおり開催される主張した。

「2020年F1ロレックス・オーストラリアGPでは、関係者全員の健康と安全が最重要事項となる」

「オーストラリアGPコーポレーションは、グランプリ開催のたびに、衛生、安全、緊急時対応などのしっかりした準備を整えている。今回の問題に取り組むにあたっても、衛生当局や関係する政府機関、救急サービスなどの組織と協働しながら運営していく」

「グランプリ開催の日まで、我々が率先して状況を注視するとともに、ビクトリア州やオーストラリア政府のCHO(最高健康責任者)、保健省のAustralian Health Protection Principal Committee(健康保護主任委員会)を含む、この問題の専門家たちからの助言を受ける予定だ」

「F1はすでにオーストラリアGPを予定どおり開催すると確認した。我々は、今後1、2週間でメルボルンに来る多くの人々やチームを迎えることを楽しみにしている」


この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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