F1タイヤサプライヤーのピレリとフェラーリF1チームは、新型コロナウイルスの感染拡大を考慮し、3月5日に行う予定だった2021年用18インチタイヤのテストを延期することを発表した。
新型コロナウイルスは2019年末に中国で発生し、いまや世界中に感染が拡大している。WHO世界保健機関は、現在懸念している国として、韓国、イタリア、イラン、日本を挙げている。
ピレリとフェラーリは、3月5日にイタリア・フィオラノにて2021年型タイヤの開発テストを行う予定だったが、日程を変更することを決めた。
「コロナウイルス感染症の世界的な集団発生を受け、フェラーリとピレリは、会社の規制方針を採用、3月5日にフィオラノで予定していた2021年の18インチ・ウエットタイヤのテストを延期しなければならなくなった」と両者の声明には記されている。
「状況が整い次第、フィオラノでテストを行うべく、日程の調整を行う」
現在のF1では13インチのホイール径のタイヤが使用されているが、2021年には18インチタイヤに変更されることが決まっている。コース上でのテストは2019年からスタートしており、今年は全チームが新タイヤのテストに協力する。
今年初めてのテストとして、フェラーリは2月8日にスペイン・ヘレスでドライタイヤでの走行を行ったが、2回目のテストが今回延期された。3回目のテストはバーレーンで3月24、25日に開催され、ルノーとメルセデスがデータ収集を行う予定となっている。