事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を『F1速報』から依頼を受けた調査員が独自に調査。送られてきた報告書を公開する。
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FIAがフェラーリの2019年型パワーユニットの合法性について“納得できない”まま合意事項を機密扱いとしたことで、フェラーリと提携していない7チームとFIAとの衝突は激しさを増している。メルセデス、レッドブル、マクラーレン、ルノー、レーシングポイント、アルファタウリ、ウイリアムズは、FIAとFOMのCEOに送った強い調子で記載された書簡のなかで21の要求を行なった。
彼らの要求が満たされない場合は、訴訟へと争いの場が進められると見られている。2021年に向けた新たな商業契約については、すでに新契約に合意しているのはフェラーリのみという状況にある。
チェイス・キャリーはジャン・トッドに対し、間違いを認めなければ主要プレイヤーを失うことになり、チャンピオンシップの商業的価値に回復不能なダメージを与えるリスクを犯すことになると、説得するプレッシャーを負っている。
■新型コロナの感染拡大でF1ベトナムGPに暗雲
ハノイでは、地元当局が新型コロナウイルスを封じ込めたと認識したその1カ月後に2度目の流行が発生し、ベトナムGPの初開催が危ぶまれている。
サウジアラビアがF1開催に向け10年の大型契約か
F1はサウジアラビアでのグランプリ開催に一歩近づいた。同国の国営石油企業であるアラムコが、F1の6番目の主要パートナーとなる契約を締結したのだ。