レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

F1 ニュース

投稿日: 2020.03.12 19:00
更新日: 2020.03.12 21:11

「どこまでタイトル争いに加われるかが挑戦」PUは当初の基準を上回る完成度に/ホンダF1田辺TDインタビュー

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


F1 | 「どこまでタイトル争いに加われるかが挑戦」PUは当初の基準を上回る完成度に/ホンダF1田辺TDインタビュー

 チームスタッフに体調不良者が出たり、中国に続いてベトナムGPも延期の観測が飛ぶなど、F1も確実にコロナウィルスの影響を受けつつある。そんな状況だが、開幕戦オーストラリアGPは予定通り開催される。冬のテストを順調に終えたホンダにとっては、ライバルたちとの力関係を判断する試金石のレースとなる。田辺豊治テクニカルディレクターに、今季の抱負を訊いた。

──────────

──冬のテストは例年より2日少ない6日間でしたが、それでもホンダPU搭載の2チームは合わせて7200km走破しました。準備は万端ですか?

田辺豊治テクニカルディレクター(以下、田辺):車体、パワーユニットともに大きなトラブルもなく、順調に周回を重ねられました。多くのデータを解析して、アップデートを繰り返しながらいいテストができたと思っています。

──満足度で言うと、どれくらいですか?

田辺:う〜ん、マルですね。

──今季のパワーユニットは馬力、信頼性ともに向上したと聞いています。やり尽くした感がありますか?

田辺:いいえ。パワーユニットメーカーとして、やり尽くしたというところには一生行きません。まだまだやるべきことはたくさんあります。ただ現時点でできることはやって、初戦に臨めると思います。

──去年はシーズン中にアップグレードの必要性もあって、戦略的にペナルティを受けて新しいパワーユニットを投入しました。今季はスケジュールに従って、2回のアップデートに留めるつもりですか?

田辺:去年もそのつもりでしたが、開発が進んだりとか信頼性の問題もあったりして、そうせざるを得なかった。今年は3基のパワーユニット、2回のアップデートで、シーズンを戦う計画です。

2020年F1第1回バルセロナテスト2日目 ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)

──ライバルの仕上がり状況は、車体も含めていかがですか?

田辺:他チームがどんなテストをしているのか、よくわからないです。本当のところは、まずはここでの予選が終わった時点でわかるでしょうね。

──コロナウィルス対策では、特にロジスティックが大変だったと思います。

田辺:ええ。オーストラリア、バーレーンは連戦ですし、フライト自体キャンセルになったりしています。今朝も飛行機を取り直したり、そんな状況です。日本滞在者は14日間入れないという制限を課してる国もありますし、日本からの出張者はリスク対応をしています。

 バルセロナテスト以降、出張者はイギリスに残ってそのままここ(オーストラリア)に来たり、日本での開幕直前ミーティングも中止したりという対応を取ってます。状況は日々変わってますので、臨機応変に対応して行くしかないですね。

2020年第2回F1プレシーズンテスト3日目:マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2020年第2回F1プレシーズンテスト3日目:マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

■タイトル争いは甘くない。どこまで加われるかが挑戦


関連のニュース