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F1 ニュース

投稿日: 2020.03.17 06:55
更新日: 2020.03.17 07:00

フェラーリPU問題:FIAの対応に抗議する7チームの足並みに乱れ? 親会社の意向でメルセデスF1が追及を断念か

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F1 | フェラーリPU問題:FIAの対応に抗議する7チームの足並みに乱れ? 親会社の意向でメルセデスF1が追及を断念か

 元F1最高権威者のバーニー・エクレストンは、2019年のフェラーリ製パワーユニットの合法性をめぐる論争へのFIAの対応を批判、チーム側にはFIAを相手取って訴訟を起こす以外に選択肢はないと語った。しかし最近、FIAに抗議する7チームのグループが一枚岩ではなくなってきているとの報道もある。

 他チームからの申し立てを受けて、FIAは2019年シーズンを通して、フェラーリの燃料システムを主な対象とする綿密な調査を続けてきた。

 ライバルチームたちは、フェラーリがレース中に使用可能な燃料流量の規制を巧みにすり抜けたのではないかと疑っている。それこそが、フェラーリ製パワーユニットのパフォーマンスがシーズン中盤から突然上がった理由なのだと考えたからだ。

 フェラーリはこの疑惑を否定しており、FIAからも不正があったとの指摘はなされなかった。しかし、FIAがこの問題について、フェラーリとの間に「内容を機密とする和解合意」に至ったとする声明を出したため、論争は再燃した。

 レッドブルF1のモータースポーツコンサルタントを務めるヘルムート・マルコ博士は、フェラーリが不正を行っていた場合、コンストラクターズ選手権2位の座は剥奪され、自身のチームがランキング2位に昇格されるべきだと考えている。それがなされなかったことによって、レッドブルは獲得できていたはずの約2400万ドル(約25億5000万円)を失った計算になるとマルコは話した。

「我々は、GPSのデータから何かがおかしいとは感じていた。だが十分な証拠を得られなかったので、公式な抗議を行うことは控えた」と、マルコは『F1-insider.com』に語っている。

 エクレストンはこの話題についてコメントし、FIAによる問題への対応が、結果としてフェラーリと提携関係のない7チームから訴訟を起こされても仕方のない状況を作ってしまったとの見解を示した。

「(フェラーリ以外の)チームはFIAを訴えるべきだ。おそらく、(各チームに)数百万ドルにのぼる額を取り返す資格があると思う」と、エクレストンは語った。

 エクレストンは、現行の競技規則に基づくと告発に足る十分な証拠がないために、フェラーリとの機密の和解を選んだ、としたFIAの説明に失望した。

「フェラーリが清廉潔白ならば、そもそもなぜ(FIA会長)ジャン・トッドと合意する必要がある? そのことひとつを取ってみても、(罪の)告白のようにみえる」と現在89歳のエクレストンは主張した。

■ダイムラーとフェラーリの首脳同士が会談との報道


この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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