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F1 ニュース

投稿日: 2016.10.17 11:54
更新日: 2016.10.17 12:16

ホンダ甘口/辛口ダブル評価 日本GP編

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F1 | ホンダ甘口/辛口ダブル評価 日本GP編

 長谷川祐介エンジニアがF1プロジェクトの総責任者となった2016年シーズン。開幕戦からすべてのグランプリで週末に行われた会見で、もっとも厳しい表情だったのが、今年の日本GPのレース後だった。じつは、そのことが今回鈴鹿でホンダが得た最大の収穫だったのではないだろうか。

 日本GPでマクラーレン・ホンダが苦戦を強いられた理由は、パワーユニットの性能だけでなく、クルマのパフォーマンスにも問題があった。じつはその問題は以前からドライバーが指摘していたことである。しかし、フェルナンド・アロンソとジェンソン・バトンという2人の元チャンピオンたちは、その欠点を自らのドライビングで乗り越え、覆い隠してきた。最近のレースではシンガポールGPとマレーシアGPでの好成績は、アロンソのスタートダッシュの良さにかなり助けられた結果だった。

 そのアロンソが鈴鹿ではスタートでポジションを上げることができなかった。加えて、日本GPではハードを必ず1回はレースで使用しなければならないというルールがあったため、ピットストップ戦略でアドバンテージを得ることもなく16位に終わった。

 要するに、今回の日本GPのマクラーレン・ホンダの結果は、ドライバーの腕やピットストップ戦略に関係なく、クルマの実力がそのまま反映された結果だった。それが空力的にもパワーユニット的にも厳しい鈴鹿だったことで、マクラーレン・ホンダの弱点が浮き彫りとなったわけである。

 だからこそ、良かったのである。
 ホンダを応援していたファンは、表彰台は無理だったとしてもポイントを取る走りを期待していたことと思う。それが見られなかったことは本当に残念。長谷川祐介総責任者も「これほど多くのファンが応援に来てくれたのに、このような結果に終わってしまったことは、本当に残念でなりません」と語った。


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