FIA、F1、全チームが、2021年のF1新テクニカルレギュレーション導入を2022年に延期することで合意した。
世界的な新型コロナウイルス感染拡大のなか、F1の2020年序盤7戦がすでに中止あるいは延期されることが決まっている。
F1は、バトル促進を目指し、2021年にテクニカルレギュレーションを大幅に変更することを決め、準備を進めてきた。しかし、その前年の2020年にいくつかのグランプリが中止になり収入が減る見通しであることから、新レギュレーション導入を延期することが提案されてきた。
3月19日、FIA、F1、全チームがレギュレーション変更を2022年に延期することに賛成したと、FIAは発表した。
「FIA、F1、全チームの全会一致での合意により、2021年から施行される予定のテクニカルレギュレーションの実施は2022年まで延期される」とFIAの声明には記されている。
「2020年選手権の現状およびCOVID-19パンデミックにより引き起こされた現在の課題にどう対応するかについて、全関係者が協議を行った」
「現在、財政的に不安定な状況が作り出されているため、チームが2021年には2020年型シャシーを使用することで合意がなされた。さらなるコンポーネントの凍結の可能性が今後議論される予定だ」
一方で、予算制限等の新たな財政規則については2021年に導入する予定だということだ。
「財政規則の導入と実施は、予定どおり2021年に進められる。FIA、F1および全チームの間で、大幅なコスト削減を達成する方法についての議論が続けられる」
「COVID-19の世界的状況が変化し続けるなか、2020年カレンダーを再構築するための継続的取り組みに関し、全チームはFIAおよびF1を支持することを表明した」
「これらのコミットメントは、最終承認のため関連運営機構に委ねられる」