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F1 ニュース

投稿日: 2020.04.08 12:39
更新日: 2020.04.08 12:40

F1、コロナ危機で予算制限額の見直しを協議も、結論は持ち越し。引き下げにフェラーリとレッドブルが反対との報道

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F1 | F1、コロナ危機で予算制限額の見直しを協議も、結論は持ち越し。引き下げにフェラーリとレッドブルが反対との報道

 F1とチームは、今週月曜に行われた会合において、2021年シーズンの予算制限の上限額変更について協議、結論は出なかったものの、検討を続けていくことで合意したといわれている。

 新型コロナウイルス感染症のパンデミックの影響でチームが破綻するのを防ぐため、上限額を1億7500万ドル(約190億円)から1億5000万ドル(約163億円)にまで引き下げることについてはすでに合意がなされていた。

 しかし今週、F1のCEOチェイス・キャリーおよびモータースポーツ担当マネージングディレクターのロス・ブラウン、FIA会長ジャン・トッドも参加して行われたオンライン会議において、中団チームはさらに支出制限を1億2500万ドル(約136億円)にまで下げるよう働きかけた。

 コロナ危機がF1とチームに与える経済的影響は非常に大きく、生き残れないチームが出てくるのではないかという懸念の声も上がっている。

 しかし、BBCによると、フェラーリとレッドブルはこの提案に賛成していないという。フェラーリは、大手チームは、研究開発費をかけてパーツを作り、それを小規模チームに販売しており、それにより余分な費用を負担しているとして、一律の制限がなされるのはフェアではないと主張している。たとえばハースF1チームは、モノコックと空力パーツなどを除き、多数のコンポーネントをフェラーリから購入している。

 レッドブルはアルファタウリと似た状況にあり、レーシングポイントはメルセデスからドライブトレイン全体を提供されている。

 こうした状況から、二種類の予算制限が適用される可能性がある。たとえば、他チームも使用するパーツやコンポーネントの研究開発を行っているチームには1億5000万ドルの制限、それ以外のチームには1億2500万ドルの制限をそれぞれ科すという案だ。

 チームボスたちは、数日中に再度ミーティングを行い、この件について話し合うことで合意した。

レッドブル代表ホーナーとフェラーリ代表ビノット(2019年F1ドイツGP)
レッドブル代表ホーナーとフェラーリ代表ビノット

 チーム救済策のひとつとして、2021年に予定していた大規模な規則変更の導入を2022年に遅らせることがすでに決まっているが、レッドブルはそれをさらに2023年まで延期することを提唱している。月曜の会議ではトッド会長がこの案を否定したものの、チームは再度これについて検討することに同意している。


この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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