約4カ月遅れで開幕戦を迎えた2020年シーズンのF1。コロナ禍で世界中のスポーツのあり方が問われる中、ついにF1は動き出した。スタンドは無観客。ドライバーやスタッフはソーシャルディスタンスを保ち、全員がマスクやフェイスシールドを着用。新しい様式での初めてのレースは、ファンの期待や予想よりも、はるかに波乱に満ちた展開となった。ドライバーや関係者のSNSで開幕戦オーストリアGPを振り返る。
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無観客のサーキット。コース上でソーシャルディスタンスが保たれた新しい表彰式が行われた。ドライバーはそれぞれマスクを着用し、喜びの表情が伝わりづらいのは少々残念ではあるが、しばらくは仕方がない。そして、かつてアイルトン・セナが頭から浴びたモエ・エ・シャンドンが久しぶりにF1のポディウムに帰ってきた。
今シーズンのF1は、残念ながら当面の間は無観客での開催が決定しているが、それにもめげないツワモノが登場。レーストラックからは少々遠い気もするが、見事に特等席を確保。おそらく彼らが今シーズンの観客第一号だろう。
Covid-19のチェックを受けるレーシング・ポイントF1のセルジオ・ペレス。この映像を見るだけでペレスと同じ表情になってしまう。
Haciéndonos las pruebas de Covid-19, parte del protocolo para cada Gran Premio ?? #F1 #AustrianGP pic.twitter.com/LHMOka8NmG
— Sergio Pérez (@SChecoPerez) July 1, 2020
タイムペナルティが科された5秒先の見えないルイス・ハミルトンと3位表彰台を争うランド・ノリス。開幕戦から最高の仕事を成し遂げた。
Hitting us right in the feels. ?#AustrianGP ?? pic.twitter.com/NVtZ1tSLuG
— McLaren (@McLarenF1) July 6, 2020
いじられキャラのノリスがF1キャリア初表彰台の喜びを爆発させる。チームの雰囲気もよく、今季は大暴れが期待できそうだ。
昨年のブラジルGPではカルロス・サインツJr.が、そして今回はランド・ノリスが初表彰台を獲得したマクラーレンF1。両方とも荒れたレース展開とはいえ、直近3レースで2度の表彰台獲得は立派。