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F1 ニュース

投稿日: 2020.07.11 13:41
更新日: 2020.07.11 13:46

ホンダF1田辺TD初日インタビュー:電装系トラブルはパワーユニットと関係なし「パフォーマンスを最大限発揮して挑むだけ」

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F1 | ホンダF1田辺TD初日インタビュー:電装系トラブルはパワーユニットと関係なし「パフォーマンスを最大限発揮して挑むだけ」

 開幕戦で2台がリタイアを喫したレッドブル・ホンダ。レース直後からホンダはチーム、そして日本のさくらR&D、イギリスのミルトンキーンズと連携し、原因の解析を進めてきた。その結果、特にフェルスタッペンのトラブルはパワーユニット(PU)由来ではないことが判明したようだ。

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──トラブルの原因究明で、進展があったようですね。

田辺豊治テクニカルディレクター(以下、田辺TD):開幕戦はレッドブル・ホンダの2台が電装系トラブルでリタイアしたわけですが、その後原因の解析作業を進めながら初日セッションに臨みました。

 フェルスタッペンに関しては、メカニカルトラブルがパワーユニット(PU)の電装系トラブルを引き起こした。パワーユニット(PU)由来のトラブルではないことがわかりました。

 アルボンの方は、コースを外れてグラベルを走った直後からデータに異常が出て、許容値を超えたので止めさせました。こちらは関連する電装品のほとんどを、交換しています。

──予選日は、悪天候が予想されています。

田辺TD:かなり激しい雨が降りそうです。予選が走れるかどうかわからない予報だったので、今日は一発タイムを出す取り組みもしました。2戦連続同じサーキットという特殊条件も、その決断を助ける要因になりました。ホンダ勢は3台がほぼレース距離を走れて、レースデータは十分取れましたしね。それを基に性能向上の観点からも解析を進めて、今週末のPUに適用しています。

──初日のパフォーマンスに関しては?

田辺TD:フェルスタッペンがトップタイムを出してくれたのをはじめ、4台がきちんと走れた。評価できる1日だったと思います。

ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
2020年F1第1戦オーストリアGP ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
マックス・マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2020年F1第2戦シュタイアーマルクGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

──アルボンですが、グラベルを飛び出した際の衝撃は大したことなかった印象です

田辺TD:その辺りはまだ、完全には理解できていません。グラベルに飛び出したぐらいで壊れるようなPUでは、話になりませんし。そこはもうちょっと、(原因を)追求する必要がありますね。

──フェルスタッペンですが、「メカニカルトラブルが電装系トラブルを誘発した」と、FIA会見でコメントしています。具体的には、何のトラブルだったんでしょうか?

田辺TD:固いものが、壊れたということです。それが電気に影響を与えたと。

──走行中の振動とかによるものですか?

田辺TD:いえ、違います。他チームでは振動とか熱とかによる不具合が出ているようですが、サーキット特性やコンディションによるものではありません。


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