7月11日現地時間午後3時、第2戦シュタイアーマルクGPの予選が行われた。
直前のフリー走行3回目は豪雨のためキャンセルとなり、その後も降雨の予報だったため開催が難しいと予想されていたが、30分ほど前になって晴れ間が出てきた。しかし予選の直前になってまた雨脚は戻り空は暗くなってきた。
コース上にはまだ水量があり、気温は15度、路面温度は20度という難しいコンディションであるため、セーフティカーのインスペクション走行の後にQ1のセッション開始ディレイが決まった。これを受けてコクピット内で待機していたドライバーたちの多数もコクピットから降りた。
30分ほどが経過したところで雨脚が弱まり、セーフティカーによるインスペクションを経て午後3時46分にQ1が開始されることとなった。気温は15度、路面温度は20度と変わらない。
開始3分前にはフェラーリ勢を先頭にピット出口に各車が並び始め、次の雨が降り出す前にクリアラップを取ろうとピットレーンオープンを待つ。各車ともエクストリームウエットタイヤを履いての走行となる。
しかし水煙はかなり激しく、視界を確保することも難しい状況。各車がタイムを出していくなかで、まずトップに立ったのは先頭を行くセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)。しかしジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)がこれを塗り替え、さらにアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)、シャルル・ルクレール(フェラーリ)が更新していく。
マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)は5周目でようやく1分21秒942を記録して2番手へ。ルイス・ハミルトン(メルセデス)が1分20秒953でトップに立つが、ルクレールが1分20秒871でさらにこれを塗り替えてトップに立ち、次いでバルテリ・ボッタス(メルセデス)も1分20秒749、そしてフェルスタッペンが1分20秒621でトップに浮上。各車が連続走行を続け、トップタイムはどんどん更新され順位が入れ替わっていく、
ロマン・グロージャン(ハース)は1周目にターン4で止まりきれずに飛び出し、ノータイムのままピットに戻ってしまった。
ドライコンディションでは極めて好調だったレーシングポイント勢だったが、ダウンフォースが少ないためかウエットコンディションではタイヤのグリップを引き出すことができず苦戦を強いられる。セッションが残り5分となったところでマクラーレン勢がトップタイムを記録し、メルセデスAMG勢がこれに対抗していく。