レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

F1 ニュース

投稿日: 2020.07.19 12:27
更新日: 2020.07.19 12:31

レッドブル・ホンダ分析:必死の徹夜作業は実らず。予選5番手を争うも、ギャンブルにでたライバルに軍配

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


F1 | レッドブル・ホンダ分析:必死の徹夜作業は実らず。予選5番手を争うも、ギャンブルにでたライバルに軍配

 F1第3戦ハンガリーGPの予選が、レッドブル・ホンダにとって厳しい戦いになることは、土曜日の朝の時点で予想できていた。

 この日、FIA(国際自動車連盟)のテクニカルデリゲートから、レッドブル・ホンダがカーフュー(労働制限時間)を破ったことが発表されたからだ。

 かつてのF1では徹夜でメカニックがセットアップを変更していた時代もあったが、加熱する競争を抑制させる一環として、現在はカーフューを設けて、一定の時間、サーキットにレーススタッフがとどまることは許されていない。

 金曜日のセッション後のカーフューは、7月18日(土)深夜1時からフリー走行3回目が開始時刻の3時間前の午前9時までの8時間となっていたが、この時間内にレッドブル・ホンダのレーススタッフがサーキット内にいたことが、パドックの入退場を管理するゲートの電子記録で明らかになった。

 ただし、シーズン中に2回まで例外が認められており、今回の件でレッドブル・ホンダにペナルティが科されることはない。とはいえ、今シーズン、カーフューを破ったのはレッドブル・ホンダ以外にはおらず、レッドブル・ホンダが今シーズン初のカーフュー破りとなったことを考えると、金曜日の時点でセットアップが決まらず、マシンのセッティングを大幅に変更していた可能性は高い。

 このような努力にも関わらず、土曜日のフリー走行3回目になっても、レッドブル・ホンダのふたりのドライバーはハンガロリンクのコース上で苦しんでいた。マックス・フェルスタッペンはトップのメルセデス勢からコンマ6秒以上引き離され、チームメートのアレクサンダー・アルボンはトップ10圏外にとどまった。

 フリー走行3回目から予選までは2時間しかない。この段階でレッドブル・ホンダにやれることは、それほど多くは残っていない。つまり、予選でもレッドブル・ホンダが苦しい戦いを強いられることは、火を見るよりも明らかだった。むしろ、想像していたよりも厳しい戦いとなった。

アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
2020年F1第3戦ハンガリーGP アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)


関連のニュース