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F1 ニュース

投稿日: 2020.08.07 10:38
更新日: 2020.08.07 10:47

ホンダF1田辺TD会見:「伸ばせるところを伸ばしてトップとの差を縮めたい」頻発する電気系トラブルは原因究明中

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F1 | ホンダF1田辺TD会見:「伸ばせるところを伸ばしてトップとの差を縮めたい」頻発する電気系トラブルは原因究明中

 前週の第4戦イギリスGPで、レッドブル・ホンダはハンガリーに続く2位表彰台を獲得した。同じシルバーストンサーキットを舞台とする今週末の70周年記念GPに向けても、確かな手応えを感じているのではないか。

 しかしホンダF1の田辺豊治テクニカルディレクターはパワーユニットの分野に限っても、特に予選一発の速さでメルセデスとの差は依然として大きいという認識だ。さらにホンダは開幕後繰り返し、電気系のトラブルに見舞われている。こちらも完全な解決には、まだある程度の時間が必要なようだった。

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──70周年GPのレースに向けての抱負からお願いします。

田辺豊治テクニカルディレクター(以下、田辺TD):先週のイギリスGPでは、投入した新たなアップデートから得るものはいろいろありました。それを受けて、2週連続のシルバーストンでのレースということで、予想がつきやすい部分が多い。伸ばせるところはさらに伸ばして、トップとのギャップを縮めたいと思っています。

──今週末はかなり暑くなると聞いています。そうなるとパワーユニットの使い方も、少なからず変わってくるのではないですか。

田辺TD:天気予報を含めての全体的な話し合いは金曜日以降になるのですが、各分野のエンジニアたちのミーティングはすでに行われています。ただ現時点では、日曜日は天気が崩れるという予報もある。その辺りもきちんと準備する必要があるかもしれません。

──ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)のクラッシュはかなり強い衝撃だったと思いますが、パワーユニット(PU)へのダメージは?

田辺TD:大丈夫でした。かなり高いGがかかっていたので、できるところはすべて調べましたが、問題はいっさい出ていません。明日実際に走らせて、最終確認します。ぶつかり方が後ろからではなかったのが、PU側にとっては幸いでした。

2020年F1第4戦イギリスGP決勝 ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)がクラッシュ
2020年F1第4戦イギリスGP決勝 ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)がクラッシュ

──イギリスGPでは、メルセデスが予選Q3で突然速くなりました。一般論としてエンジンモードを変えただけで、コンマ数秒速くなるものなのでしょうか。

田辺TD:使いようですね。その意味では、1秒上げようと思えば上がります。たとえば今1000馬力出ているとして、600馬力で走るのと800馬力で走るのと、当然タイムは大幅に変わる。ただしそれは、背伸びして上げるものではない。手のうちのなかで、割り振るということです。


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