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F1 ニュース

投稿日: 2020.08.11 18:44
更新日: 2020.08.11 18:51

F1の第2四半期決算、コロナ禍でグランプリを開催できず前年同期比96%の大幅減

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F1 | F1の第2四半期決算、コロナ禍でグランプリを開催できず前年同期比96%の大幅減

 F1が2020年第2四半期の決算を発表した。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的な流行と、それに伴うグランプリ関連の売上減少が大きく影響して、収入は前年同時期比で96%の減少となった。

 4月から6月にかけてレースが開催できず、スケジュールの大幅な変更を余儀なくされたため、必然的にF1の商業権保有者であるリバティ・メディアの売上と損益が打撃を受けた。

 F1の収益は、2019年第2四半期の6億2000万ドル(約657億2000万円)に対して、2020年の同期はいくつかのスポンサーシップによる収入のみの2400万ドル(約25億4400万円)にまで落ち込んだ。

 営業利益は、前年同期は1400万ドル(約14億8400万円)の黒字だったが、今年は収入の減少が響いて、第2四半期に1億3600万ドル(約144億1600万円)の赤字を計上した。

 F1は10チームへの4~6月期の分配金について、「カレンダー上のレース開催に応じて比例配分される性質のため」支払われなかったとした。

 さらに、今年の後半は15から18レースの開催を目標にカレンダーの再編も進んでいるものの、グランプリの開催権料が変動しているため、テレビ放映権とスポンサーシップの収入だけに頼る第3四半期と第4四半期の業績への影響は避けられない。

「2020年の第2四半期にはレースが開催されず、計上される収益は限られていた。この期の主な収益源には、レース開催に関係しないスポンサーシップ収入だけが含まれている」と、リバティ・メディアは8月10日に述べた。

「レースプロモーション費も放映権料も計上されなかった。同様に、この期はパドッククラブやその他イベント関連の収入、そしてテレビ制作による収入がゼロだったため、F1の収入が減少した」

 リリースでは、経済悪化の影響を緩和するための措置も以下のように説明された。

「F1は第2四半期に経費削減を行った。そのなかには、必須ではない支出項目の削減や繰り延べ、給与削減、ボーナス削減などが含まれる」

「F1はまた、(英国)政府の支援による一時帰休制度を活用し、全従業員の約5割に対して、いくつかの期間に分けて適用した。人件費については、F1のシーズン開幕に合わせてほとんどの従業員が復帰したため、第3四半期には通常に近いレベルに戻ると考えている」

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この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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