F1第6戦スペインGP決勝レースを観戦したファンの投票による『ドライバー・オブ・ザ・デー』と、最速ラップを叩き出したドライバーに贈られる『DHLファステストラップ・アワード』、最速のピットストップ作業を行ったチームに与えられる『DHLファステスト・ピットストップ・アワード』の受賞者が決定した。
今回ドライバー・オブ・ザ・デーに選ばれたのは、フェラーリのセバスチャン・ベッテルだ。2020年シーズンは苦しい戦いが続いているベッテルは、このスペインGPを予選11番手からスタートした。
レース序盤、ミディアムタイヤを装着したベッテルは、29周目に1回目のピットストップを行いソフトタイヤへと交換する。この時点では2ストップ作戦かと思われたが、レース終盤、5番手を走行しているときにチームから、いまのタイヤでフィニッシュまで走りきることが提案された。
この急なフェラーリの指示にベッテルは、「失うものはない」と1ストップ作戦への変更を決断する。その後ベッテルはポジションをふたつ落としたものの、ソフトタイヤで36周を走行し見事7位でレースを終えている。
DHLファステストラップ・アワードを受賞したのは、メルセデスのバルテリ・ボッタスとなった。レース終盤に3番手を走行していたボッタスは、64周目にファステストラップ狙いのフリーピットストップを行う。新品のミディアムタイヤに交換したボッタスは、ファイナルラップとなる66周目に1分18秒183というタイムを記録した。
DHLファステスト・ピットストップ・アワードは、前戦の70周年記念GPに引き続いてレッドブル・ホンダが制している。レッドブルはこのスペインGPで1.90秒というピットストップタイムを記録し、マックス・フェルスタッペンをコースに送り出した。
このピットストップタイムは、第2戦シュタイアーマルクGPでレッドブル・ホンダが記録した1.95秒というタイムをさらに更新するもので、現在の2020年最速ピットストップタイムとなっている。また、2位にもアレクサンダー・アルボンが2.07秒で続き、レッドブル・ホンダはスペインGPのピットストップ・アワードで1-2を飾った。