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F1 ニュース

投稿日: 2020.08.31 17:32

ホンダ田辺TDレース後会見:閉塞感が残った決勝「DRSトレインから抜けられなかった」予選モードの使用にも疑問

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F1 | ホンダ田辺TDレース後会見:閉塞感が残った決勝「DRSトレインから抜けられなかった」予選モードの使用にも疑問

 レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが、3番グリッドから3位表彰台を獲得した。いずれもホンダのF1復帰以来、ベルギーGPでの最高位だった。

 しかしこの結果にホンダF1の田辺豊治テクニカルディレクターは、「閉塞感を感じたレースだった」と言う。ギャップを縮められた予選にしても、メルセデスは次戦から導入予定の“予選モードなし”を試したのではないかという推測も出ている。それについても田辺TDは、「もしかすると、そうだったかもしれない」と感じていたとのことだった。

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──今週末の結果に関して、お願いします。

田辺豊治テクニカルディレクター(以下、田辺TD):予選ではフェルスタッペンが(メルセデスに)かなり近づくことができました。しかしレースではそこから順位を上げることなく、終わってしまいました。

 とはいえ6戦連続表彰台、選手権2位をキープしたということで、結果にはとりあえず満足しています。4台を見ても、全車完走、3台入賞。まずまずの結果ではありますが、ただ何となく閉塞感を感じたレースでした。

──ホンダ復帰後のベルギーGPでは、今回が予選、レースともに最高位でした。パワーユニット(PU)単体での評価は難しいと思いますが、ホンダとしてこの結果をどう見ていますか。

田辺TD:おっしゃるように、パワーユニット単体の評価は難しいです。とはいえパワーユニットが大幅に負けていれば、マシンパッケージのパフォーマンスも上がらない。その意味ではホンダのパワーユニットも、ある程度戦えるレベルに来ていると思います。ただライバルたちは、本当に強い。まだまだだと思います。

──ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)はこの高速コースで、先行車をバンバン抜いていきました。パワーユニット側で、何か貢献した部分はあったのでしょうか。

田辺TD:バンバン抜いたのは、あくまで戦略上の問題です。他チームと同じことをやって、同じタイヤだと、まったく抜けなかったでしょう。

ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
2020年F1第7戦ベルギーGP ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)

──閉塞感を感じたという、一番の理由は何だったのでしょうか。

田辺TD:DRSトレインから抜けられなかった、その閉塞感ですね。

──メルセデスの本来の力は、今回どう見ていますか。

田辺TD:まだまだ、先を行っていると思います。予選はおそらくガチンコでいっているかと思いますが、レースはかなり余裕でやっている印象です。数値上の差は縮まっているとはいえ、コース上で抜くことはできない。コース上で抜くには、よほどのラップタイム差が必要です。その力をつけるのは、容易ではないですね。


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