F1第8戦イタリアGP決勝レースを観戦したファンの投票による『ドライバー・オブ・ザ・デー』と、最速ラップを叩き出したドライバーに贈られる『DHLファステストラップ・アワード』、最速のピットストップ作業を行ったチームに与えられる『DHLファステスト・ピットストップ・アワード』の受賞者が決定した。
今回ドライバー・オブ・ザ・デーに選ばれたのは、初優勝を飾ったアルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーだ。ガスリーは前戦ベルギーGPに続いて、2戦連続のドライバー・オブ・ザ・デー獲得となった。予選10番手を獲得したガスリーは、スタート後の1コーナーでアレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)と接触してしまうが、なんとかポジションをキープする。
19周目、ケビン・マグヌッセン(ハース)がストップしてしまったためセーフティカーが導入される。ガスリーはハードタイヤに交換し3番手でリスタートを迎えるが、直後にシャルル・ルクレール(フェラーリ)のクラッシュによってレースは赤旗中断となってしまう。
レース再開となる2度目のスタンディングスタートで2番手にポジションアップしたガスリーは、首位を走行するルイス・ハミルトン(メルセデス)にペナルティが下されたため、29周目にトップに浮上する。その後、ファイナルラップまで2番手のカルロス・サインツJr.(マクラーレン)とトップ争いを繰り広げるが、ガスリーは首位の座を守りきり、0.415秒差で嬉しい初優勝を飾った。
DHLファステストラップ・アワードを受賞したのは、メルセデスのルイス・ハミルトンとなった。ポールポジションからレースをスタートして逃げを図るハミルトンだったが、セーフティカー導入中にピットレーンがクローズされていることに気が付かなかった。これによって10秒のストップ・アンド・ゴーペナルティを科されたハミルトンは、最後尾まで後退してしまう。その後追い上げを開始している34周目に、1分22秒746というファステストラップを記録した
DHLファステスト・ピットストップ・アワードを制したのはアルファロメオとなり、20周目にアントニオ・ジョビナッツィを2.43秒でコースに送り出した。2位と3位にはマクラーレンが続き、こちらは22周目に、2台で同タイムとなる2.68秒というピットストップタイムを記録している。