メキシコGPでザウバーのマーカス・エリクソンはダメージを受けたマシンで「キャリアベストのレース」を走り抜いたにもかかわらず、ポイントを獲得できなかった。しかし彼もチーム代表も、いよいよ今季初入賞を実現できる時が近づいていると感じたという。
メキシコGP決勝1周目、エステバン・グティエレスがパスカル・ウェーレインに接触した後、ターン4から5でウェーレインがエリクソンにヒットした。しかしエリクソンはその後もレースを続行することができ、11位まで挽回した。
アクシデントの後、ピットに何とか戻ったエリクソンはミディアムタイヤに交換、そのタイヤセットで残りの70周を走り切った。11位は彼にとって今季ベストリザルトだ。
エリクソンは優れたパフォーマンスを発揮できていたため、ザウバーにとって今シーズン初のポイント獲得を実現できると期待していた。しかし先頭集団ではレース終盤にいくつかインシデントがあったにもかかわらず、ウェーレイン以外にリタイアするマシンはなく、順位を上げることができなかった。
「今のところ僕のキャリアの中のベストレースだと思う。本当に素晴らしかった」とエリクソンは語った。
「スタート直後の接触事故によってフロントウイングにダメージを負った。フロアの右側にも大きなダメージがあった」
「あの接触でリヤのダウンフォースを6から8ポイント失った」
「それでもペースはとてもよかった。レースの最後まで1セットのミディアムタイヤで走り切り、ペースを維持することができた」
「素晴らしいレースだったが、それでも11位という結果には不満だ」
「レースの間中、あるいは少なくとも最後の40周は、ピットボードに『P11』と表示されているのが見えた。だから何かが起こるのを待ち続けた」
「今日はついてなかった。でもすべてのことを最大限にやったと思う」
「それは誇りに思うべきだ。これを基礎にして努力していけば、いつかチャンスは来る。そう信じ続けていかなければ」
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