アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーが劇的勝利を収めた、先週の第8戦イタリアGP。一方でレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、パワーユニット(PU)トラブルでリタイアを喫した。高温の状況がトラブルの原因になったとのことだが、幸い本体にダメージはなく、今後も継続使用できるとのことだった。
F1初開催の今週末のムジェロは1km以上のストレートを含むパワーサーキットで、スパ・フランコルシャン、モンツァに続いて、パワーユニットには過酷な週末となる。ホンダF1の田辺豊治テクニカルディレクターは、「モンツァ並みの高いエンジン全開率なのは確かですが、エンジンの使い方やエネルギーマネージメントの準備を重ねてきた」と、語っていた。
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──先週のモンツァに続き、イタリア国内の連戦です。
田辺豊治テクニカルディレクター(以下、田辺TD):はい。ということで、モンツァからムジェロまで陸路移動してきました。コロナ禍でもあり、残念ながらみんなで集まっての祝勝会はできませんでした。ただアルファタウリ担当のホンダメンバーだけはムジェロに移動後、簡単なお祝いをしました。私もリモートで、乾杯だけさせてもらいました。
──改めてアルファタウリの優勝についてお願いします。
田辺TD:チームにとってもホンダにとっても大きな勝利でした。ガスリーもスーパーフォーミュラ時代からホンダファミリーの一員としてやってきてくれましたし、それもあって国内の反響は本当に大きかったですね。
──一方で、フェルスタッペンのリタイア原因はわかりましたか?
田辺TD:解析の結果、ほぼ解明されました。幸いエンジンに損傷はなく、継続使用の予定です。ただトラブルには高温も影響しているようで、今週末の暑いレースが予想されるだけに、きちんと備える必要があるでしょう。
──高温によるトラブルとのことですが、より具体的には?
田辺TD:先ほど申し上げたことだけですね。
──フェルスタッペンは赤旗中断前にDRSトレインに入ってましたが、それで高温の影響を受けたということはあったのでしょうか。
田辺TD:そちらでは、ないですね。むしろ赤旗中断が、好ましくなかったという感じです。
──イレギュラーなトラブルだったのでしょうか?
田辺TD:あれがしょっちゅう出たら、困ってしまいます。
──設計に関わるようなものではないということですか。
田辺TD:違いますね。基本的には、大丈夫です。