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F1 ニュース

投稿日: 2020.09.16 17:47
更新日: 2020.09.16 17:57

「レースを盛り上げるためのF1ルールが多重クラッシュを引き起こした」との批判にFIAレースディレクターが不快感

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F1 | 「レースを盛り上げるためのF1ルールが多重クラッシュを引き起こした」との批判にFIAレースディレクターが不快感

 2020年F1第9戦トスカーナGP決勝でセーフティカー後のリスタートで起きた多重クラッシュに関し、レースを盛り上げようとしてルールを作った結果、ドライバーが危険にさらされることになったとの批判がなされた。しかしそれに対しFIAレースディレクターのマイケル・マシが、強く反論した。

 ムジェロ・サーキットでの決勝レースで、1周目にマックス・フェルスタッペンとピエール・ガスリーをリタイアに追い込む多重クラッシュが発生、早々にセーフティカー導入となった。

 先頭を走るバルテリ・ボッタスがペースをコントロールし、リスタート。その際、ピットストレートにいた複数のドライバーたちによる玉突き事故が発生し、ニコラス・ラティフィ、ケビン・マグヌッセン、アントニオ・ジョビナッツィ、カルロス・サインツJr.がリタイアしなければならなくなった。

2020年F1第9戦トスカーナGP クラッシュしたケビン・マグヌッセン(ハース)とカルロス・サインツJr.(マクラーレン)
2020年F1第9戦トスカーナGP クラッシュしたケビン・マグヌッセン(ハース)とカルロス・サインツJr.(マクラーレン)

 後に、レース再開を合図するセーフティカーのライト消灯が遅かったとの指摘がなされた。ルイス・ハミルトンは、セーフティカーのライト消灯のタイミングがクラッシュの原因の一部だと示唆している。

「これは絶対に(先頭を走っていた)バルテリの責任などではないよ。意志決定者たちの責任だ。彼らは当然レースを盛り上げようとしていたわけだけれど、今日はそれがドライバーたちをリスクにさらすことにつながってしまったんだ。彼らはやり方を再考する必要があると思う」

「彼らはセーフティカーのライトを消すタイミングを本当にぎりぎりまで遅らせてきた。けれど、コース上でポジション争いをしているのは僕たちだ」

 ボッタスは、レース再開に備えるなかでペースを過度に遅らせたわけではなく、あくまでもセーフティカーのライトを合図にしたと話している。

「先頭に立っていれば、自分のチャンスを最大限生かそうと考えるのは当然だし、それを責められる理由はないはずだ。誰だって、自分たちに必要なことはすべてやれるべきだよ。僕はレース再開までのあいだ、ペースは一定に保っていた」

「そうだ、僕のスタートは遅かったけれど、レースはコントロールラインから再開する。それより手前からじゃない」

「ただ、セーフティカーをどう動かすのかを決めるのがFIAなのかFOMなのか、僕には分からないけれど、レースをより面白くするためにライト消灯を遅らせようとしているんだと思う。それで再開前の時点でギャップをつくってコーナーを立ち上がるようにはいかないんだ」

■次のページへ:「FIAにとって安全性が最優先事項」とレースディレクター、マシが強調


この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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