事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を『F1速報』から依頼を受けた調査員が独自に調査。送られてきた報告書を公開する。
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トト・ウォルフは、世界有数の石油化学会社である『イネオス』社がメルセデスF1チームの株式の過半数を取得するのではないかとする見方を否定した。ウォルフは次のように語った。
「我々はイネオスと素晴らしい関係にある。アメリカズカップや自転車チームなどで、いくつかの先端技術系プロジェクトを共同で進めている。我々の協力関係は非常に相互補完的なものだ」
「我々は、それぞれのスポーツチームについて同じ志を共有している。だからこそイネオスは我々のパートナーの1社なのだ。それ以上の話は単なる憶測に過ぎない。ダイムラーとしてはF1チームを手放すつもりはないし、イネオスはチームの過半数の株式を取得して自社の名前を付けることに関心を持っていない。私にも、株主としての立場を離れる理由がない」
こうした話の発信元は、エディ・ジョーダン以外に考えられない。16年前にF1チームを手放して以降、ジョーダンは記録的な数のスクープを出してきた。そのうち半分は正しかったが、残りの半分は、彼が2と2の情報を足して22という答えを導き出したようなものだ……。時間が経過すれば今回の話の真贋も判明するだろう。しかし、彼が言っているように取得価格が7億ポンド(約950億3900万円)だとすれば、いくら現時点で最高のF1チームとはいえ、少々高すぎる気もする。
■46,000枚のチケット販売が期待されるポルトガルGP
ポルトガルでは、24年ぶりのグランプリレース開催にあたって計46,000枚のチケット販売が期待されている。
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今年の年末に、フェラーリはある難問の解決を迫られることになりそうだ。