F1商業面のボス、バーニー・エクレストンは、フェラーリF1チームの代表マウリツィオ・アリバベーネの今の立場には絶対なりたくないと語った。アリバベーネはチームの状況を好転させるという難問に直面している。
フェラーリは2016年F1シーズンの間にパフォーマンスが低下、残り2戦の時点で一度も優勝できておらず、コンストラクターズ選手権ランキングではレッドブルに抜かれて3位に落ちている。
メキシコGPでセバスチャン・ベッテルはフェラーリの期待外れの成績について言い訳はできないと述べ、キミ・ライコネンはチームはすべての面で改善が必要だと認めた。
「私はフェラーリがしっかり行動してレースで勝ち始めることをひたすら願っている」とエクレストンはF1公式サイトのインタビューにおいて語った。
かつてミハエル・シューマッハーが成し遂げたように、ベッテルにはチームをまとめる力があると思うかと聞かれたエクレストンは「ノー」と答え、当時とはチーム体制が異なっていると指摘した。
「(フランス出身の)ジャン・トッドが(フェラーリと)契約してマラネロに行くことになった時、ジャンにとって少々リスクがあった。(フェラーリは)イタリア人で固められたチームであり、彼らは外国人を入れることに少し不安を持っていたのだ」
「だが私は彼らにこう言った。『チャンピオンシップを制覇したら、ジャンの家系の中にシチリア島出身の者がいると分かるだろう』とね(笑)」
「今はまたほとんどイタリア人でできたチームに戻り、イタリアのやり方でチームが運営されている」
「だから私はマウリツィオの仕事を羨ましいとは思わない。私はやりたくないね」
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