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F1 ニュース

投稿日: 2020.09.30 19:12
更新日: 2020.09.30 19:13

【気になる一言】「我々の扉は常に開いている」FIAレースディレクター、罰則に関してドライバーとの話し合いも厭わず

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F1 | 【気になる一言】「我々の扉は常に開いている」FIAレースディレクター、罰則に関してドライバーとの話し合いも厭わず

 2020年F1第10戦ロシアGPでは、レース前にルイス・ハミルトン(メルセデス)が行ったスタート練習に対して、スチュワード(レース審議委員会)が合計10秒のタイムペナルティを科したことが大きな話題となった。メルセデスとハミルトンは、レース後も憤懣やるかたない様子だった。レースディレクターを務めるマイケル・マシは、ロシアGPのレース後の会見で、今回の一件を冷静に振り返った。

 まず、ハミルトンが「僕は今回だけでなく、いつも同じようにやってきたつもりだ」と語ったことについて、マシは次のように反論する。

「スタート練習位置はサーキットによって異なるので、(サーキットごとに発行される)イベントノートに詳しく記載されている。したがって、他のすべてのグランプリで、ルイスはほかのすべてのドライバーとともに、レースディレクターの指示に従ってスタート練習を行ってきた」

 そもそも、なぜ決められた場所でしか、スタート練習をしてはいけないのか。

「その理由は、すべてのドライバーの安全のためだ。場所を決めることで、ほかのドライバーはそこで何を行おうとしているのかを察知することができる。だから、我々は意図的に場所を決めている」

「今回の一件は、チームとカーナンバー44号車のドライバーとの間でおそらく誤解があったのだと思う。なぜなら、(ハミルトンのチームメートの)バルテリ(・ボッタス)やほかのすべてのドライバーは、ピットレーン出口の信号直後の正確なスタート練習開始場所を使用したからだ」

 では、なぜ指定した場所と異なる位置でスタート練習したのだろうか。

「なんらかのメリットがあったのだと思う。最終的にスチュワードは、そのエリアで練習を行うことは、競技上アドバンテージがあると判断した。したがって、彼らは適切なペナルティを与えた」

ルイス・ハミルトン(メルセデス)
2020年F1第10戦ロシアGP ピットストップ時に2つのタイムペナルティを消化したルイス・ハミルトン(メルセデス)

 メルセデスのトト・ウォルフ代表は「スタート練習を行う場所が明確に指示されていないことが今回の問題を招いた一因だ」と語った。FIAは白線などでスタート練習位置を表示していないが、その理由について次のように説明した。

「一般的に、我々は(スタート練習する)ボックスをペイントしない。場所を指定するからだ。ピットレーン出口の形状はサーキットに異なる。これは、私がレースディレクターになる前から行われていたことであり、今回の一件は(ドライバーとチームの)単純なエラーだったと思う」

■次のページへ:ハミルトンに科されたペナルティの詳細


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