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F1 ニュース

投稿日: 2020.10.20 11:29
更新日: 2020.10.20 11:33

F1史上最高ドライバー論争:「ハミルトンを侮辱したつもりはない」元王者スチュワートが弁明

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F1 | F1史上最高ドライバー論争:「ハミルトンを侮辱したつもりはない」元王者スチュワートが弁明

 6度のF1チャンピオンであるルイス・ハミルトンが、一部の年配のドライバーたちが自分を批判し続けていると発言したことに対し、3度のF1世界王者であるジャッキー・スチュワートが反応した。

 2020年F1第11戦アイフェルGPで、ハミルトンはミハエル・シューマッハーが保持するF1最多優勝回数91回という傑出した記録に並んだ。

 この記録達成により、史上最も偉大なF1ドライバーは誰なのかという議論が盛り上がりつつある。ハミルトンは異なる世代のドライバーたちを比較する試みにはまったく興味がないと主張した。

 しかしながらハミルトンは、「年配のドライバーたちを中心に、大勢の人達から批判されている」「僕には理由が分からないが、彼らはおかしな考えに取りつかれている」とも発言した。

 ハミルトンが示唆した出来事のひとつは、スチュワートのコメントであると考えられる。スチュワートは、現在のF1では年間レース数が多いことを考慮すると、最多勝利数を達成したハミルトンを単純にF1史上最も偉大なドライバーと判断することはできないと発言、自分にとって最高のドライバーとしてファン・マヌエル・ファンジオとジム・クラークを挙げた。

 スチュワートは、ハミルトンのコメントを受け、「私はルイス・ハミルトンをおとしめようとはしていないし、彼のパフォーマンスには大きな尊敬の念を抱いている。彼は現代最高のドライバーだ」と通信社『PA』に語った。

「私は彼をけなしてなどいない。彼がそう思っていることにはがっかりしている。けなすことで私が何を得るというのだろう? 私は81歳なんだよ」

2017年F1イギリスGPでのルイス・ハミルトン(メルセデス)とジャッキー・スチュアート
2017年F1イギリスGPでのルイス・ハミルトン(メルセデス)とジャッキー・スチュアート

「私が尋ねられたのは、『ルイス・ハミルトンが史上最多勝利ドライバーになるが、それはすなわち彼が史上最も偉大なドライバーになるということだと思うか』ということだった。その問いに対し、私はそう判断するのはとても難しいと答えた」

「私が考えるこれまでで最も偉大なドライバーは、ファン・マヌエル・ファンジオ、次いでジム・クラークだ。そうであっても、誰かがベストだと決めるのは正しいことだろうか?」

「リオネル・メッシは、ペレや、私が子供の頃に史上最高の選手だったスタンリー・マシューズよりも優れているだろうか? ロジャー・フェデラーはロッド・レーバーよりも優れているだろうか?」

「それぞれ時代が違う。ルイスは彼の時代で最高のドライバーだと言える。そしてそう言うことは、彼に対して侮辱的なことではないだろう」

「彼はひとつの偉業を達成し、彼自身の道を行く男だ。彼はニキ・ラウダとも、ジャッキー・スチュワートとも、ジム・クラークとも、グラハム・ヒルとも違う」

■次のページへ:「ハミルトンがマシンのおかげで成功したというのは不公平」とメルセデス代表


この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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