ニコ・ヒュルケンベルグは、2021年にレッドブル・レーシングに加入する可能性について語り、そのチャンスを得られるのであれば、若手で最も有望と評価されるマックス・フェルスタッペンと同じマシンで自分の実力を確かめたいとの考えを示した。
2020年F1第11戦アイフェルGPにおいて、ヒュルケンベルグはレーシングポイントから今季3度目の呼び出しを受け、体調を崩したランス・ストロールの代役を務めた。
ニュルブルクリンクを訪れたヒュルケンベルグは、いきなり予選から出場し、グリッドは最後尾となったが、決勝では8位でフィニッシュ、見事入賞を果たした。この活躍は、33歳のヒュルケンベルグがF1レギュラーシートを獲得できずにいる現状の不公正さを際立たせることになった。
しかし、ここにきてヒュルケンベルグに、来年レッドブルからF1に復帰するという希望がわずかながら出てきた。レッドブルのモータースポーツコンサルタントを務めるヘルムート・マルコが、ヒュルケンベルグをレッドブル・レーシングのドライバー候補として検討する可能性があると発言したのだ。
ただしマルコはアレクサンダー・アルボンの続投を最優先に考えている。彼はヒュルケンベルグやもうひとりの候補、セルジオ・ペレスが、アルボンと比べてフェルスタッペンに大幅に近づくことができるとは考えておらず、「(フェルスタッペンとの差が)0.3秒以内まで近づけるドライバーはいないと思う」と発言している。しかし、ヒュルケンベルグはその推定を否定した。
「調子がいいときには可能だ」とヒュルケンベルグは『Motorsport-Magazin』に語った。
「マックスは間違いなく凄腕のドライバーだ。スピードの点では、最速ではないとしても最速レベルのドライバーだと思う。つまり、彼をチームメイトに持つこと自体が大きなチャレンジなんだ」
「彼に対して自分がどういう結果を出せるのかを確認してみたい。チャンスが訪れるのかどうかみていこう」