メルセデスF1チーム代表のトト・ウォルフは、メルセデス傘下のジョージ・ラッセルが万が一ウイリアムズから放出された場合には、彼を1年間リザーブドライバーに起用し、2022年の復帰に備えさせると語った。
ラッセルは2021年末までウイリアムズと契約をかわしているものの、チームはセルジオ・ペレスと交渉を行っており、ラッセルがシートを失う可能性があると最近伝えられている。ペレスは今季末でレーシングポイントを離脱することが決まり、豊富な資金を持って、移籍先を探している。
しかしラッセルによると、前戦ポルトガルGPにおいて、ウイリアムズの新オーナーであるドリルトン・キャピタルの代表から、来季のシートについて懸念はいらないという保証を与えられたということだ。
ウォルフもラッセルが行き場のない状態に置かれることはないと確信しているが、万が一にもそうなった場合には、彼が2022年に復帰できるようサポートするという。
「正直に言って悪い状況には見えない」とウォルフは語った。「彼が残れるのかどうかに関しては多くの見解がある。様々なドライバーがおり、優れているうえに多少の資金を持つ者もいる」
「しかし投資家たちがウイリアムズを買収した理由は、競争に勝ちたいからだと私は考えている」
「彼らは毎年パフォーマンスをいかにして増強するかについて、思慮深い計画を立てているし、すぐさま奇跡が起こるとは考えていない。彼らは今後数年をかけた成功への明確な道筋を持っている。そして私は、ジョージがそのなかで役割を果たすことができると思っている」
「彼が非常に優れたパフォーマンスを発揮していることは明らかであり、チームも彼のことを気に入っている。もし私が彼らの立場なら、彼を残留させるだろう」