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F1 ニュース

投稿日: 2020.11.15 21:31
更新日: 2020.11.15 23:39

ハミルトンが優勝で最多タイ記録に並ぶ7度目のタイトルを獲得。1ストップ戦略を完遂【決勝レポート/F1第14戦】

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F1 | ハミルトンが優勝で最多タイ記録に並ぶ7度目のタイトルを獲得。1ストップ戦略を完遂【決勝レポート/F1第14戦】

 11月15日現地時間午後1時10分、トルコGP決勝が行われ、6番手からスタートしたメルセデスのルイス・ハミルトンが優勝を飾り史上最多タイ記録に並ぶ7度目のF1チャンピオンに輝いた。

 決勝の1時間半前から雨が降り始め、路面は完全にウエットに。各車ともグリッドに向かうレコノサンスラップはフルウエットタイヤで走行するが、アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)がターン2でスピンオフしてクラッシュし、リヤタイヤがグラベルに埋まってしまった。しかしピット出口クローズ後にマーシャルに押し出され、フロントウイングを引きずりながらグリッドへつくことになった。

アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)
2020年F1第14戦トルコGP スタート前にグリッドでフロントウイングを交換したアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)

 ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)もピットエントリーで止まりきれず真っ直ぐクラッシュしてフロントウイングを壊し、ピットイン中にピット出口がクローズとなったためピットレーンスタートとなった。ウイリアムズはニコラス・ラティフィもピットスタートを選択している。

 予選15番手のピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)は、予選後にパワーユニット交換を行って4基目を投入しようと作業を開始したが、マクラーレンのカルロス・サインツJr.がセルジオ・ペレス(レーシングポイント)に対する妨害で3グリッド降格、ランド・ノリスがダブルイエロー無視で5グリッド降格を科され、ガスリーが13番グリッドになったことを受けてパワーユニット交換を取りやめ。しかし交換を行ったとみなされて最後尾グリッドスタートのペナルティが科され、19番グリッドとなった。

 決勝スタートを迎える時には雨は上がり晴れ間も見えるが、サーキット周辺にはまだ雲も多くレース中の降水確率は60%。気温は12度、路面温度は15度と低く、路面はウエットでグリップレベルは極めて低い。ピットスタートのウイリアムズ勢だけがインターミディエイトを履き、それ以外の全車がウエットタイヤを履いてスタートに臨んだ。

 スタンディングスタートで各車の加速は鈍く、フェルスタッペンはアンチストールが入り特に大きく出遅れて8番手まで後退。しかしターン1でダニエル・リカルド(ルノー)に接触されたエステバン・オコンがスピン(ルノー)し、バルテリ・ボッタス(メルセデス)も煽りを受けてスピンして最後尾へ。フェルスタッペンは1周目終了時点で4番手までポジションを挽回した。

2020年F1第14戦トルコGP レーススタート
2020年F1第14戦トルコGP レーススタート

 ポールポジションのランス・ストロール(レーシングポイント)がポジションを守り、2番手にペレス。3位に浮上したハミルトンはターン9でコースオフを喫してセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)とフェルスタッペン、アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)がこれを抜いてハミルトンは6番手まで後退する。7番手リカルド、8番手キミ・ライコネン(アルファロメオ)、9番手サインツJr.、10番手ケビン・マグヌッセン(ハース)。フェルスタッペンはベッテルに抑え込まれてしまい、レーシングポイント勢が10秒以上逃げていく。

 コース上は極めて滑りやすいコンディションだが、4周目になると路面の水は減っていく。ストロールはファステストラップ連発で5周目までに2番手ペレスに6秒、3番手ベッテルに15秒のギャップを築き上げた。しかし5周目からはペレスがファステストを更新していき、ストロールとのギャップを徐々に詰め始める。

 6周目にシャルル・ルクレール(フェラーリ)がピットインしていち早くインターミディエイトに交換。

 7周目には11番手ジョビナッツィを先頭とするトレインから抜け出せないというボッタスがピットインしてインターミディエイトに交換する。8周目には3番手ベッテルを先頭にハミルトン、ライコネン、マグヌッセンら多くのマシンがピットイン。9周目にはトップのストロール、10周目には2番手ペレスもピットインしてインターミディエイトに履き替えた。


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