事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を『F1速報』から依頼を受けた調査員が独自に調査。送られてきた報告書を公開する。
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F1レースディレクターのマイケル・マシはこれから行われるブリーフィングでドライバーたちから集中的に批判を浴びることになるだろう。最も経験豊富な一部のグランプリドライバーたちが、マシによる最近のレースの安全面の対処について、公に不満を表明しているのだ。
第13戦エミリア・ロマーニャGPでは周回遅れのマシンが遅れを取り戻せるようにフルスピードでの走行が許されたが、そのとき見通しの悪いコーナーのピラテッラにはまだマーシャルたちがいたため、ドライバーたちは激怒した。
その2週間後の第14戦トルコGPで、マシは全開で走行するターン8のランオフエリアにはまだ牽引トラックと数人のマーシャルがQ1でクラッシュしたニコラス・ラティフィのマシンを移動させているにも関わらずQ2開始を許可してしまっている。
またドライバーたちはグランプリの週末にトラックリミットが絶えず変更されることにも不満を抱いている。この4戦でそうだったように、マシはフリー走行のスタート前に完全な仕事をしなかったようだ。マシはトラックリミットの調整を続けたが、それはドライバーやチームから、完全に白線の上を走行すればアドバンテージになるコーナーについてフィードバックがあったからだ。
2019年にマシは、困難で予想外の状況ではあったが、全員の信任を得てチャーリー・ホワイティングの後任となった。しかし彼は多くのドライバーの信用を失ってきており、さらなるミスを避けるためのプレッシャーにさらされるだろう。バーレーンやアブダビはよく知られたコースであり、シーズン閉幕前にこれ以上のミスを犯すことを防ぐためだ。
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