11月28日現地時間午後5時、第15戦バーレーンGPの予選が行われ、メルセデスのルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得した。
空は依然として厚い雲に覆われ、気温は26度と高いが路面温度は28度。セッション中の降水確率は20%というなかでの予選開始となった。
FP3までの走行ではソフトとミディアムの差がほとんどないか、マシンによってはミディアムの方が速いという状況であり、決勝でもソフトタイヤはデグラデーションが大きく使いづらいことが分かっているなかでの予選。
Q1ではジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)が先陣を切ってコースインしたがタイムを記録せずピットに戻る。各車がまだピットで待機し様子を窺っているなか、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がこれに続いてコースインしてソフトタイヤでアタック。FP3よりも0.5秒遅い1分28秒885を記録する。
残り11分となったところで各車が一斉にコースインし、コース上は渋滞。ランス・ストロール(レーシングポイント)だけがミディアムを履き、それ以外は全車がソフトを履く。フェルスタッペンはピットスルーを経てそのままステイアウトして各車のタイム推移を見守るが、計測2周目はタイヤが終わっていてアタックを断念する。
ハミルトンが1分27秒343、バルテリ・ボッタス(メルセデス)が1分28秒767でフェルスタッペンを上回り、ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)が4番手、カルロス・サインツJr.が5番手につける。ミディアムタイヤのストロールは14番手、トラフィックに引っかかったシャルル・ルクレール(フェラーリ)が15番手とQ1脱落圏間近となる。
残り3分で8番手アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)以下の全車が2回目のコースイン。ここでは全車が新品のソフトを履き、メルセデスAMG勢やセルジオ・ペレス(レーシングポイント)など上位勢は中古のソフトで再びコースインして路面のタイム向上に備える。
ここで各車が1秒近くタイムを向上させるが、16番手アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)、17番手キミ・ライコネン(アルファロメオ)、18番手ケビン・マグヌッセン(ハース)、19番手ロマン・グロージャン(ハース)、20番手ニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)がQ1敗退。ラッセルは14番手、タイムアタックに失敗したランド・ノリス(マクラーレン)は15番手で辛くもQ1を通過した。