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F1 ニュース

投稿日: 2020.11.29 14:32
更新日: 2020.11.29 14:33

ホンダF1田辺TD予選後会見:レッドブルの最上位グリッド確保は「パッケージとしてのパフォーマンスが上がった証」

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F1 | ホンダF1田辺TD予選後会見:レッドブルの最上位グリッド確保は「パッケージとしてのパフォーマンスが上がった証」

 第15戦バーレーンGP予選では、ホンダ製パワーユニット(PU)を搭載する4台すべてがトップ10入りを果たした。レッドブルにとっては、現行PUが導入された2014年以降では、このサーキットでの最上位グリッド獲得でもあった。しかしメルセデス2台に対しては今回も彼らの前に行くことは叶わず、その壁の厚さを感じさせた予選でもあった。

 一方でバーレーンでは、フェラーリが再来年以降のPU開発凍結に前向きな発言をしたことが注目された。来年末のホンダ撤退以降もレッドブルが同じPUを使い続けるためには、PU開発凍結が大前提となる。フェラーリ発言の背景についても、田辺豊治テクニカルディレクターが語ってくれた。

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──ホンダ製パワーユニット(PU)を搭載した4台が、FP3でトップ10入り。そして予選でも、全車Q3に進みました。

田辺豊治テクニカルディレクター(以下、田辺TD):FP3から見ると順位を落としたドライバーもいましたが、今季2度目の4台Q3ということで、いい形で進めたと思っています。日曜日のレースはここからさらに上の順位で、フィニッシュしたいところです。

──一方でアルファタウリが2度目のカーフュー(夜間作業制限)破りをしましたが、パワーユニット関連だったようですね。

田辺TD:はい。初日が終わって予選レース用PUに交換したのですが、エンジン掛けしたところでデータに若干不安な点が出た。大事を取って、元のPUに戻しました。特に大きな問題ではありません。

──バーレーンは典型的なパワーサーキットではないとはいえ、それでも直線が4本ある。ここでトップ10に4台というのは、ホンダのひとつの成果と考えていいでしょうか? (レッドブルの)クリスチャン・ホーナー代表も、現行PUになってバーレーンで予選2列目を占めたのは、今回が初めてだと喜んでいました。

田辺TD:レッドブルがホンダと組んで、ここでの最上位グリッドを獲れたのは喜ばしいと思います。パッケージとしてのパフォーマンスが上がってきた、ひとつの証左だと思いますね。

──一方で今回も、メルセデス2台に前を塞がれた。フェルスタッペンも、「いい調子で来ているのに予選になると、ちょっと足りない。何なのかは、わからないけど」と言っていました。田辺さんはその辺り、どう考えていますか。

田辺TD:そうですね。相対的な競争力の結果ですから……。メルセデスにしても、自分たちの100%の競争力からしたら、まだ足りないと考えているかもしれないですし、なんとも言えないですね。ただメルセデスへの挑戦者としては、何の後悔もない形で戦いを挑んでいかないといけない。ミスも含めてですね。そのなかで相対差が出て、それが結果として現れるということかと。

アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
2020年F1第15戦バーレーンGP アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)


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