レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

F1 ニュース

投稿日: 2020.11.30 02:42
更新日: 2020.11.30 03:11

SC3回の大波乱レースでレッドブル・ホンダが揃って表彰台に。ハミルトンが5連勝【決勝レポート/F1第15戦】

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


F1 | SC3回の大波乱レースでレッドブル・ホンダが揃って表彰台に。ハミルトンが5連勝【決勝レポート/F1第15戦】

 11月29日現地時間午後5時10分、バーレーンGP決勝が行われ、メルセデスのルイス・ハミルトンがポール・トゥ・ウインを飾った。2位はマックス・フェルスタッペン、3位はアレクサンダー・アルボンで、レッドブル・ホンダのふたりが揃って表彰台に上がった。

 この日は朝から降雨もなく安定した気候で、気温は27度、路面温度は32度。降水確率は20%と低く、風は弱くマシン挙動への影響は少ない。ソフトタイヤのデグラデーションが極端に大きいと予想されるため、Q3に進出した上位10台はすべてミディアムタイヤ、11番グリッド以下でもミディアムが大半で、シャルル・ルクレール(フェラーリ)とロマン・グロージャン(ハース)、ニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)がハード、予選Q2のスピンによりミディアムを1セットしか持っていないカルロス・サインツJr.(マクラーレン)が新品のソフトでスタートに臨む。

 スタートでハミルトンが好発進でホールショットを奪うが、2番グリッドのバルテリ・ボッタス(メルセデス)は加速が鈍く、フェルスタッペンが2番手、セルジオ・ペレス(レーシングポイント)が3番手に浮上し、さらにはアルボンとダニエル・リカルド(ルノー)もこれに続いてボッタスは6番手まで後退してしまう。

 その直後、ターン2でエステバン・オコン(ルノー)とピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)に挟まれたランド・ノリス(マクラーレン)がフロントイングを壊し、行き場所をなくしたセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)にランス・ストロール(レーシングポイント)が押し出され、これを起因としてターン3出口では複数のマシンが交錯するようなかたちに。

 この集団を右に避けようとしたグロージャンがダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)と接触して飛び出し、ガードレールに激しくクラッシュ。モノコックからパワーユニットとリヤエンドがもぎ取られるようなかたちになりガソリン系統から激しく出火。レースは即座に赤旗中断となった。

 モノコックは3段のガードレールの隙間を突き破るかたちになったが、モノコックとHALOによってグロージャンは護られて自力でマシンから脱出。肋骨の骨折が疑われるものの意識のある状態で精密検査のためマナマ市内の病院に搬送された。

ロマン・グロージャン(ハース)
2020年F1第15戦バーレーンGP 激しく炎上するロマン・グロージャン(ハース)のマシン
2020年F1第15戦バーレーンGP決勝 ロマン・グロージャン(ハース)が大クラッシュ。マシンが真っ二つに
2020年F1第15戦バーレーンGP決勝 ロマン・グロージャン(ハース)が大クラッシュ。マシンが真っ二つに

 ガードレールは激しく損傷しており、各車はピットに戻りピットレーンに整列して修復作業を待つ。

 損傷したガードレールをコンクリートウォールで置き換え、1時間21分の中断を挟んでレースは午後6時35分に再開。19台のマシンがセーフティカー(SC)先導でコースインし、事故発生前のSCライン2通過時点の順でグリッドに整列し、レースは3周目からスタンディングでリスタートが切られることとなった。

 グリッドは首位ハミルトン、2番手フェルスタッペン、3番手ペレス、4番手ボッタス、5番手アルボン、6番手リカルド、7番手ノリス。8番手オコン、9番手ガスリー、10番手ベッテルという順。ここでガスリーとベッテル、ケビン・マグヌッセン(ハース)がハードタイヤに、クビアトがソフトタイヤに、ルクレールとラティフィがミディアムタイヤに交換を済ませている。


関連のニュース