ハースF1のロマン・グロージャンの大事故からわずか1週間、同じバーレーンを舞台にサーキットレイアウトを変更し、サクヒールGPの名でグランプリが開催された。王者ルイス・ハミルトンが新型コロナウイルス陽性により欠場、ウイリアムズF1のジョージ・ラッセルが代役としてメルセデスF1から参戦、新人ドライバー2名のF1デビューなど、何かと話題豊富なレースで、レーシングポイントのセルジオ・ペレスが初優勝を挙げた。大波乱となった週末を、ドライバーや関係者のSNSで振り返る。
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ルイス・ハミルトンの代役として千載一遇のチャンスが巡ってきたジョージ・ラッセル。予選では僅差でバルテリ・ボッタスにポールポジションを奪われたものの、スタートからレースをリードし、もう少しでキャリア初入賞が初優勝になるところだったが……。優勝を逃し落胆のあまり天を仰いだラッセルだが、非凡な才能を世に知らしめる重要な一戦となった。
今回はあと一歩のところで勝利がすり抜けてしまったが、これだけの能力を示したラッセルにはきっとまたチャンスが巡ってくるはずだ。
ハミルトンのシートの代役に収まる未来を、この時の少年に教えてあげたい。
サクヒールGPのドライバー・オブ・ザ・デイは、初優勝のセルジオ・ペレスではなくラッセルが選出された。それに値するだけの走りをしていたという証明だろう。
ウイリアムズF1のピットガレージには、メルセデスF1にレンタルされたはずのラッセルが、じっと仲間の様子を見守っていた。