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F1 ニュース

投稿日: 2020.12.25 17:32
更新日: 2020.12.25 17:26

怒涛の17戦を終え話題に事欠かなかった2020年シーズン/スペイン人ライターのF1便り

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F1 | 怒涛の17戦を終え話題に事欠かなかった2020年シーズン/スペイン人ライターのF1便り

 新型コロナウイルス感染症の流行によりF1開幕戦オーストラリアが中止となった2020年シーズン。その後、FIAやチームは様々な新型コロナ対策を行い7月のオーストリアGPからシーズンが再開された。これまでにない厳しい情勢だったが、シーズン再開後はドライバーたちが白熱した戦いを見せてくれた。スペイン在住のフリーライター、アレックス・ガルシアが2020年シーズンのF1を振り返る。

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 2020年シーズンのF1は最も奇妙な年を経験したと言っても過言ではないだろう。もちろんこのことは多くのファンの生活にも当てはまる。この10カ月は世界のどこにとっても簡単なものではなかったし、それはすべての種類のスポーツとエンターテインメントにとってもそうだった。しかし特にモータースポーツは、多くの国々から多くの人々が関わるスポーツであるため、非常に厳しい状況だ。F1がこのことを他のどのシリーズよりもよく表しているが、それと同時にシーズンを進めていくために見つかった解決策は完璧に機能した。振り返ってみるとほとんど奇跡のようだが、結果として14カ所のサーキットで17戦のF1レースが開催されたのだ。すべてのことを考慮すると、これは驚嘆すべき素晴らしいことだと思う。

 シーズンはオーストラリアで始まるはずだったが、結局はチャンピオンシップの歴史上初めてオーストリアで開幕することになった。また、2019年の最後のレースから2020年の最初のレースまで217日間あったが、これは1950年に世界選手権が始まって以来3番目の長い空白期間だ。それは永遠のように感じられた……。だがそれに続く5カ月間は17回のレースウイークがあり、信じられないほど早く過ぎ去った。困難な仕事ではあったが、FIA、F1、チーム、ドライバーの努力によってすべてのことが可能になった。彼らに対し、素晴らしいシーズンをもたらしてくれたことに感謝を送りたいと思う。

 今年は実際に素晴らしいシーズンであり、話題に事欠かない。カレンダーに加わった新しくエキサイティングなサーキット、驚きのレース、チームのラインアップの大きな変化、記録の更新、そしてわずか3年前だったら致命的だったと思われる酷い事故さえあった。F1はこれまで以上に安全になっており、我々はF1を面白くしていることすべてに集中できる。そして2020年シーズンについては語るべきことがたくさんある。実のところ、私は今年のことだけについて本を書けるのではないかと感じている!

2020年F1第17戦アブダビGP ドーナツターンを披露するルイス・ハミルトン
2020年F1第17戦アブダビGP ドーナツターンを披露するルイス・ハミルトン

 まず言及すべきはもちろんルイス・ハミルトンだろう。ハミルトンはまたしても素晴らしいパフォーマンスを見せた。今年、私はレースが終わるごとに各ドライバーに0点から10点をつけてみることにした。各グランプリの翌日にその作業を行なった。そしてシーズン末にドライバー全員の平均点を計算した。

 もちろんこれは私だけの意見だが、ハミルトンの平均点は8.88になった。これは彼のシーズンがいかに良かったかを示している。一貫してトップを走り、バルテリ・ボッタスをほとんどの場合で上回り、なぜ彼が7度のF1世界チャンピオンなのかを示していた。来年には8度のチャンピオンになるだろうか?私は100回のポールポジション獲得と優勝というマジックナンバーとともに、そうなると考えている。

 ハミルトンの次に私が非常に感銘を受けたのはマックス・フェルスタッペンだ。フェルスタッペンは非常に強力なシーズンを過ごし、1戦(トルコGP)を除くすべてのレースでトップ3フィニッシュを果たした。何度かの不運に見舞われることがなければ、フェルスタッペンはハミルトンに続き、ボッタスを抜いてランキング2位になったはずだ。ボッタスは今年、シーズン終盤に向かって弱点を見せていたからだ。ハミルトンが新型コロナウイルスに感染して欠場した際、1回だけメルセデスからレースに参戦したジョージ・ラッセルでさえ、ボッタスを上回っていた。いつか私はラッセルとハミルトンがメルセデスで一緒になるのを見たいと思う。どんな戦いになるか想像できるだろうか?

F1第16戦サクヒールGP ルイス・ハミルトンの代役としてメルセデスから出場したジョージ・ラッセル
F1第16戦サクヒールGP ルイス・ハミルトンの代役としてメルセデスから出場したジョージ・ラッセル

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