2016年F1第19戦メキシコGP決勝でトップ10に入ったドライバーたちがレースを振り返った。
■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ルイス・ハミルトン 決勝=1位
ブラジルGPで初めて勝てたよ! 1991年にアイルトン(・セナ)が勝ったのを見て、「いつか僕も同じことをしたい」と思ったのを覚えている。あの日、彼の気持ちに共感したけれど、彼が本当はどういう気持ちだったのか、やっと今日理解することができた。
今年、ブラジルGPが44回目を迎えた。(自分のカーナンバーと同じ数だから)僕にとっては特別な勝利だよ。ブラジルのファンの前でここで勝てた、この瞬間を僕は決して忘れない。
ずっとここで勝てずにいたけど、今日は比較的楽で、僕のキャリアの中でも一番楽に勝てたレースといってもいいぐらいだった。
もちろんこのコンディションだからミスしやすい状態ではあったけど、かなりリラックスして、完全に状況をコントロールして走っていた。雨のレースが大好きなんだ。今日は純粋に走ることに集中できた。
1セットのタイヤがものすごく長持ちし、何の問題も起こらなかったし、マシンも素晴らしかった。
最終戦まで(タイトル争いを)持ち越すことができてうれしい。僕にできるのは、ここ数戦のように強く戦えるよう集中することだけだ。それができたとき、今年自分が何を成し遂げたのかを、自分の心の中で確認することができるだろう。
■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ニコ・ロズベルグ 決勝=2位
今日はとても難しいコンディションだった。上り坂のところでアクアプレーニングが起きて、何人もがコースオフした。僕もスピンし、危なかった瞬間があったが、幸い高速ではなかったので、態勢を立て直すことができた。
今日はルイス(・ハミルトン)の方がいい仕事をしたね。彼はこの勝利に値する。だから僕は今日は2位でよしとしなければならない。
マックス(・フェルスタッペン)もとてもいい仕事をした。ウエットではレッドブルがかなり強力だろうことは分かっていたけれど、彼のレースはとにかくすごかった。
チームが正しい戦略を選び、フルウエットタイヤでステイアウトさせてくれた。彼らに感謝している。
アブダビが楽しみだよ。去年のいい思い出があるし、勝利を目指して戦うつもりだ。
(レッドブル勢がインターミディエイトに交換してもフルウエットで走り続けたことに関して聞かれ)インターで行くのにはリスクがあった。コースの一部がものすごく危険だったんだ。フェリペ(・マッサ)を含め、足元をすくわれたドライバーが何人かいる。
僕らのような立場だと大きなリスクを冒すことはできない。だから正しい判断だった。今日は戦略が僕らの有利に働いたので、よかったよ。