レッドブル・レーシングに加入したセルジオ・ペレスが、チーム代表クリスチャン・ホーナーやチーフテクニカルオフィサーであるエイドリアン・ニューウェイらが待つファクトリーを先週訪問、シート合わせやシミュレーター作業などを行った。これに伴い、ペレスはレッドブルのウエアを着た姿を初披露、インタビューにも答えた。
メキシコ出身30歳のペレスは、2021年、アレクサンダー・アルボンに代わり、マックス・フェルスタッペンのチームメイトを務める。ペレスは2011年にザウバーからF1デビューを果たし、3回表彰台を獲得した後、2013年にはマクラーレンに加入するが、1年で離脱、2014年にフォース・インディア(レーシングポイント/アストンマーティン)に移籍した。同チーム在籍中の7年の間に、7回の表彰台を獲得、そのなかの1回は2020年サクヒールGPでの悲願の初優勝だった。
レーシングポイント/アストンマーティンが4度のチャンピオン、セバスチャン・ベッテルを獲得したことで、契約を解除されたペレスは、F1引退の危機に陥ったものの、レッドブルとの契約で、一転、ビッグチームで戦うチャンスを手に入れた。
「レッドブルファミリーの一員になれたことは素晴らしいことだ」とミルトン・キーンズを初訪問したペレスは語った。
「ここに来れば、なぜレッドブルがこれほど成功を収めているのかがすぐに分かる。インフラ、開発、そして人材の面でとても充実しているからだ。ここには非常に有能な人材が集まっている」
「僕が今まで働いていたチームとはある意味全く違う。組織のレベルはとてつもなく高く、多くの人がいて、とても印象的なリソースがある。担当スタッフたちと一緒に仕事を始めるのが待ち遠しい」
「前のチームには7年間所属していたので、少し違った感じがする。犬が新しい家族を見つけたような感じだね」
「何年も家族と一緒にいて、その家族に慣れていたところに、突然環境が変わった感じかな。でも、ここはとても快適だと感じて始めている」
「素晴らしいチームで団結力がある。この先にはたくさんの楽しみが待っていると思う」
「エイドリアンをはじめとする大勢のエンジニアたちと仕事ができるなんて夢のようだ。このチームのエンジニアリングレベルの高さには感銘を受けた」
F1で長いキャリアを過ごしてきたペレスは、その経験によりレッドブルに大きな貢献を果たせると考えている。
「僕は多くの経験と知識をもたらすことができると思っている。これまでさまざまな時代を経てさまざまなチームに所属しながらF1に携わってきたので、自分に何が必要かを知っていると思うし、いくつかの分野でチームを前進させることができるとも感じている」
「すでにいくつかの良いアイデアをチームと共有している。うまくいけばコース上でのパフォーマンス改善に役立つだろう」