バーレーン・インターナショナ・サーキットで行われた今年のプレシーズンテストでは、7年ぶりの日本人F1ドライバーである角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)が総合2番手タイムを記録した。
ホンダF1の山本雅史マネージングディレクターは、角田とピエール・ガスリーについて非常にいいコンビネーションだと評価している。角田には序盤からチャレンジし、まずは入賞、そしてチャンスがあれば表彰台を狙ってほしいと山本MDは期待を語った。
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──アルファタウリもテストでは好調でした。
山本雅史マネージングディレクター(以下、山本MD):アルファタウリについては(ピエール・)ガスリーが成熟してきていて、レースペース中心にテストをしてくれていたみたいです。そんななか、角田(裕毅)がDRSを早く使ってみるなど、やんちゃさもあり、非常にいいコンビネーション。昨年以上に充実してるといったガスリーのコメントを聞くと、来週の開幕が楽しみです。
とはいえ、アルファタウリについてはまだまだやらなければいけないことがあると聞いていますし、今週しっかしとそれをやり切ってもらって、来週(開幕戦)のプラクティスに臨んで欲しいです。
──角田選手は最終日に2番手タイムをマークしました。角田選手とは、テスト後、何か話をしましたか。
山本MD:ラインだけ。『3日間楽しかったです』と返ってきました。それだけです。まあ最初はこちらから余計なことを言わずに、自由にやらせようと思っています」
──最終日のアタックでは、DRSを早めに使用したことが海外でも話題になっています。
山本MD:DRSをあれほど早く使えるとは、僕もわからなかったし、世界にいいアピールをしてくれたんじゃないですか。ホンダらしいじゃないですか、そういうやんちゃさも。しばらくは放っておこうかなと。
──ミスをしても、しばらくは静観する?
山本MD:彼は学習能力が高く、吸収力があるので、序盤はどんどんチャレンジしてもらいたい。そうして、中盤、夏休み前後からガスリーとQ3でバトルしてもらえるといいなって思っています。あまり調子に乗っていたら、そのときは喝を入れますがね。
──アルファタウリからは、ホンダに対して、どんなシーズンにしたいかというメッセージはありますか。
山本MD:フランツ(・トスト/チーム代表)から「セカンドグループのトップでシーズンを終えたい」と言われています。それを叶えられるようにホンダも努力していきたいです。