3月27日現地時間午後6時、2021年の開幕戦バーレーンGPの予選が行われ、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがポールポジションを獲得した。
陽は沈んで気温は30度、路面温度は35度まで下がり、懸念された風は1.1m/sとそれほど強く吹いてはいない。メインストレートは向かい風が吹いている。
Q1では戦闘力の劣るウイリアムズとハース以外のチームからどの1台が脱落するのかという争い。その2チーム4台がセッション開始と同時に新品ソフトタイヤでコースインしタイムアタックを開始した。
ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)はターン4のトラックリミット違反を犯してアタックを断念、ニキータ・マゼピン(ハース)はターン13でスピンを喫してピットへと戻った。ニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)もアタックを完了せず、4台のうちミック・シューマッハー(ハース)が1分33秒861のタイムを記録した。
5分が経過したところで各車がソフトタイヤを履いてコースインしアタックを開始。最終コーナー手前ではアタックに向けてギャップを作るマシンでトラフィックが発生しており、フェルスタッペンは隊列の最後方、そしてアルファタウリ・ホンダの2台は前とギャップを開けて角田裕毅が最後にコースインした。
ここでフェルスタッペンはターン2出口でワイドになり縁石に乗ってしまうが1分30秒499のトップタイムを記録。そしてタイムアタックをほぼ完璧に決めた角田が0.108秒差の2番手タイムを記録してみせた。ルイス・ハミルトン(メルセデス)が3番手、ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)が4番手、セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)が5番手につけた上位をホンダ勢が占めた。
残り5分を切ったところで各車が2回目のアタックへ向かい、続々とタイムを更新。ここでターン1でスピンを喫したマゼピンがタイムを更新できず最下位、19番手シューマッハー、セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)が18番手、ラティフィ17番手、黄旗のせいでタイムを更新できなかったエステバン・オコン(アルピーヌ)が16番手でQ1敗退となった。
カルロス・サインツJr.(フェラーリ)は最後にターン8立ち上がりでエンジンが止まってしまい15番手、キミ・ライコネン(アルファロメオ)は14番手で辛くもQ1を突破し、ラッセルはしっかりとアタックを決めて13番手でQ2進出を決めた。マゼピンとサインツJr.により出された黄旗区間を通過してタイムを記録した数台は審議対象となっている。