ニコ・ヒュルケンベルグは、現在行っているオーストリアのテレビ局におけるF1メディアの仕事と並行して、アストンマーティンとメルセデスの2チームでリザーブドライバーを務めることを認めた。
「僕は一部のレースでアストンマーティンとメルセデスのリザーブドライバーを務めることになる」とヒュルケンベルグは金曜日に『ServusTV』に語った。
両チームは、2021年シーズンにレギュラードライバーのひとりが病気になった場合に備え、経験豊富なドライバーを必要としている。ルイス・ハミルトン(メルセデス)は昨年、新型コロナウイルスの検査で陽性となったために第16戦サクヒールGPを欠場せざるを得ず、ウイリアムズのジョージ・ラッセルが代役を務めた。ヒュルケンベルグ自身も同様の理由で、レーシングポイントのセルジオ・ペレス(第4戦、第5戦)とランス・ストロール(第11戦)の代役を務め、“スーパーサブ”の評判を得た。
ブランド名をアストンマーティンに変更した同チームが、今年もヒュルケンベルグをリザーブとして確保することは驚くことではない。メルセデスF1のチーム代表であるトト・ウォルフも、最近ヒュルケンベルグを称賛していた。
先月はそうしたコメントが憶測を呼んだが、今ではメルセデスが正式リザーブドライバーのストフェル・バンドーンとニック・デ・フリースのフォーミュラE参戦に備えて、ドライバーの選択肢をもうひとり分望んでいることが確認された。
今シーズンはF1とフォーミュラEのレース日程が3戦で重複している。F1第4戦スペインGPはフォーミュラE第7戦モナコePrixと同じ5月9日の週末に予定されており、その2週間後には第5戦モナコGPと第8戦マラケシュePrixが開催される。
3戦目の重複は6月6日だ。F1は第6戦アゼルバイジャンGPで、フォーミュラEはダブルヘッダーが地球の反対側のサンティアゴで開催される。新型コロナウイルスによる移動制限により、バンドーンとデ・フリースはその翌週の第7戦カナダGPに帯同できない。
ヒュルケンベルグはこれまでフォースインディア、ザウバー、ルノーからF1に参戦が、最初にF1デビューを飾ったのはウイリアムズで2010年のことだ。彼は2015年のル・マン24時間耐久レースの優勝チームの一員でもあった。だが彼は178回のF1グランプリに出走したにもかかわらず、表彰台を獲得したことがないことで有名だ。