更新日: 2021.04.08 15:17
ハースのシートを失ったグロージャン、最後のF1テストのチャンスを掴む。すでにシート合わせも
ロマン・グロージャンのF1キャリアは、2020年第15戦バーレーンGPの1周目における激しい炎を伴う恐ろしい事故の前に、すでに終わることが分かっていた。グロージャンが2016年の創設以来所属していたハースは、彼とケビン・マグヌッセンに2021年の契約はないことをすでに伝えていたのだ。
事故で九死に一生を得た後、2020年シーズンの終盤2戦を欠場することになったグロージャンは、最後にもう1度F1マシンをドライブしたいと語った。メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ウォルフは、他のF1チームがグロージャンにテストをさせないようなら、メルセデスがその機会を与えると明言した。
「もし(アブダビでのレースに)出られなければ、僕はすべてのF1チームに電話して、1月にプライベートテストをさせてもらえないか、僕にマシンで10周や15周を走らせてくれないか聞くつもりだ」とグロージャンは語っていた。
そして現在、グロージャンは名を明かしていないがF1チームでシート合わせを行っている。そのチームがメルセデスなのかどうかは不明だが、グロージャンは次のように述べた。
「僕はトトに電話をした。僕たちは計画を確定しているところだ」
Netflixのドキュメンタリーシリーズである『Drive to Survive』では次のように言明された。
「我々は本日、グロージャンのシート合わせを撮影した。彼はあるチームとともに最後の走行をする」
テストがメルセデスとのものなら、場所はシルバーストン・サーキットである可能性が高く、マシンは数年前のものになるだろう。
グロージャンは今年、デイル・コイン・レーシングからインディカーシリーズに参戦する。しかし出場するのは常設サーキットおよびストリートサーキットのみだ。有名なインディアナポリス500を含むオーバルコースでのレースは含まれない。
一方で彼の元チームメイトであるマグヌッセンは、アメリカのIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に参戦している。