2021年F1エミリア・ロマーニャGP決勝で、レッドブル・レーシング・ホンダのマックス・フェルスタッペンは優勝、セルジオ・ペレスは11位だった。スクーデリア・アルファタウリ・ホンダの角田裕毅は12位、ピエール・ガスリーは7位で入賞を果たした。
レース前に雨が降り、ウエットから次第にドライにコンディションが変化するなかで決勝が行われた。ホンダ勢はフェルスタッペン、ペレス、角田がインターミディエイトタイヤ、ガスリーはウエットタイヤでスタートした。
フェルスタッペンは3番グリッドからスタート直後にトップに躍り出て、レースをリード、27周目にミディアムタイヤに交換、赤旗後から最後までもミディアムタイヤで走り、首位を維持して今季初優勝を飾った。この勝利はホンダにとっては79勝目にあたり、イモラでホンダエンジン搭載車が優勝するのは1991年のアイルトン・セナ以来のことだ。
5番グリッドスタートのガスリーはウエットタイヤで苦しみ、17番手まで落ちた14周目にインターミディエイトに交換。26周目にミディアムを履いて、終盤に順位を上げていき、8位でフィニッシュした。レース後、他車にペナルティが出たことで、ガスリーは7位に繰り上がった。
ペレスは2番グリッドスタートだったが、1周目にポジションダウン。序盤のセーフティカー出動時にターン9でコースアウトして後退した後、コース復帰後に順位を取り戻した。しかしセーフティカー先導時にオーバーテイクしたことで、10秒のタイムペナルティとペナルティポイント2を科されることに。28周目からミディアム、33周目からソフトで走行。赤旗後に再びスピンして大きく後退し、12位まで挽回したところでチェッカーとなった。レース後、他車が降格されたことで、正式結果は11位となったが、入賞には至らなかった。
角田は 予選Q1でクラッシュしてノータイムとなり、最後尾グリッドからのスタートに。ギヤボックス、パワーユニット(PU/エンジン)のエナジーストアとコントロールエレクトロニクスを交換したことでペナルティを受けたが、最後尾グリッドのため影響はなかった。
ウエットコンディションのなかでインターミディエイトタイヤでスタートし、25周目にミディアムに交換、赤旗中断後のリスタートの32周目から最後までをソフトタイヤで走った。リスタートでは10番手に位置していたが、スピンオフして15番手に後退。その後、追い上げを目指すなかで、トラックリミット違反を繰り返し、黒白旗を振られた後、5秒のタイムペナルティとペナルティポイント1を科された。これにより角田は13位となったが、他車のペナルティにより12位に繰り上がった。