ジェンソン・バトンが、2017年はF1でレースをしないと決めるタイミングが、少し早すぎたことを認めた。判断そのものに後悔はないものの、残りのレースでの心構えに影響があったからだという。
今年36歳になったバトンは、8月のサマーブレークの間に、2017年にはF1のレースシートから降りることを決め、9月のイタリアGPの週末にその意向を明らかにした。
だが、8月の休み以降、バトンの成績は「まだら模様」となり、スパとセパンの予選では力強いパフォーマンスを見せたが、8レースで3回のQ1敗退を喫し、ポイントは2回しか獲得していない。これに対して、チームメイトのフェルナンド・アロンソは、スパ以降の8戦で5回の入賞を果たしている。
発表のタイミングについて質問されたバトンは、「8月の時点で決めたのは、少し早かったような気がしている」と語った。
「ドライバーがレースをいったん離れるとか、あるいは引退しようと決める時には、できるだけ最終決定を遅らせようとするものだ。僕の場合は、それがあまりにも早すぎたし、結果として気持ちの面で間違いなく何かが変わってしまった。残念なことにね。自分では気持ちは変わらないと思っていたけど、実際には変わってしまったんだ」
この日曜に、バトンはアブダビで305戦目のグランプリを迎える。2018年にレースシートに復帰する含みも残しているとはいえ、これが彼にとってF1では最後のレースになる可能性が高い。
だが、彼はこれが「引退前の最後のレース」だと思ってはいないと強調した。自分では70歳になってもレースを続けるつもりでいるというのだ!