2021年F1ポルトガルGP決勝で、メルセデスのルイス・ハミルトンは通算97回目の優勝を挙げた。
ハミルトンは2番グリッドからミディアムタイヤでスタート、序盤のセーフティカー後のリスタートでマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)にかわされるが、数周後に2番手を取り戻し、20周目にバルテリ・ボッタスを抜いてトップに立った。37周目にハードタイヤに交換、ピットストップを遅らせていたセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)を抜いて首位を取り戻し、そのまま優勝を飾った。
シーズン2勝目を挙げたハミルトンは、合計69点で、ドライバーズランキング2位のフェルスタッペンとの差を8点に広げた。
■メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ルイス・ハミルトン 決勝=1位
身体的にも精神的にも、本当にきついレースだった。すべてをうまく整えた状態で走り続ける必要があったんだ。風が強くて、ミスが出やすいコンディションだった。バルテリほどいいスタートを切ることができなかったし、リスタートでポジションを落としたこともよくなかった。本当にがっかりしたよ。でも、最終的に満足いくレースになった。3番手を走り、素晴らしいドライバーふたりをオーバーテイクしなければならなかった。こういうレースをするために、自分は生きているんだと感じる。
ライバルとのギャップはとても小さいから、今年は1点が大きな価値を持つ。僕はカート時代からバトルが大好きだ。僕たちチームは、あらゆる手段を講じて戦いに挑む。このマシンからすべてのポテンシャルを引き出すために取り組んでいく必要がある。
(リスタートでフェルスタッペンに抜かれたことについて語り)当然、前のバルテリに集中していた。でもほんの一瞬、マックスの位置を確認するためにミラーを見たら、その瞬間にバルテリが加速していったんだ。それでバルテリを抜くチャンスを失った。あれはよくなかったね。
僕はバルテリのトウ(スリップストリーム)に入っていたが、マックスが僕を抜くためにラインを変え、僕も動いたことで、彼にバルテリのトウを与えてしまった。「お前ばかだな」って自分に言ったよ。
でもその後、すごいバトルをすることができた。ファンには喜んでもらえたんじゃないかな。