比較的涼しかった土曜日までと比べて、最終戦決勝日のアブダビは朝から暑さに包まれた。しかしF1の決勝は日が傾いた午後5時にスタートを迎える。気温は26度。路面温度は29度まで下がって、FP2や予選と同じようなコンディションでのレースとなった。
予選3位のダニエル・リカルドは予選後にMGU-Hとそれに関わるCEを交換したが、これはすでに使用してプールしていたコンポーネントで、どのマシンにも予選後のペナルティはなく予選順位のままのスターティンググリッドとなった。
トップ10の中ではレッドブル勢だけがスーパーソフトを履き、11位以下ではバルテリ・ボッタス、ジョリオン・パーマー、パスカル・ウェーレインだけがウルトラソフトを履き、引退レースのジェンソン・バトン、ロマン・グロージャン、ケビン・マグヌッセン、エステバン・オコン、マーカス・エリクソンがソフトタイヤ、それ以外はスーパーソフトと選択が分かれた。
チャンピオンシップを争うメルセデスAMGの2台は、クリーンなスタートを切りルイス・ハミルトンが首位をキープした。しかしその後方では、ある意味でチャンピオン争いの鍵を握るフェラーリ勢とレッドブル勢がタイヤスモークを上げながらターン1に飛び込み、6番グリッドスタートのマックス・フェルスタッペンがターン1出口でニコ・ヒュルケンベルグの左サイドポッドに接触してスピンし最後尾まで後退してしまった。